豆は「しあわせ」のタネである

栖園11月の「琥珀流し」きなこ蜜&・・・

NEW 大極殿栖園 高倉店の琥珀流し

気になりながら、やっぱり月末近くになってしまいました。

11月の琥珀流し、高倉店(大丸 京都店の隣)に初お目見えの琥珀流しです。

それは何とも、宝石のような輝きに満ちた目にも麗しい琥珀流しでした。

(旧来の六角店「柿の蜜」は、末尾に掲載します)

写真は高倉店の店内。私が行くのは平日の夕暮れどき。17時がオーダーストップのところに、16時過ぎに入ると、混むこともなく広々ゆっくりと味わうことができます。

この静けさも、今だけなのでしょうね。

 

高倉店の琥珀流し 11月バージョン

まるでルビーのようなクランベリーの輝き。

ベリーの甘酸っぱさをアクセントに、クルミのほろ苦さ、ナッツの味わいと共鳴するような「きな粉」の甘く芳ばしい蜜。

クールに鎮座する寒天の冷たさが、喉をくぐる甘さを調えてくれます。

あぁ、やっぱり今月も「一本とられた!」の感じです。

数年前に、六角店の琥珀流しを12ヵ月全品制覇したと喜んでおりましたら、高倉店のブランニューにより、また新たな愉しみをいただいた想いです。

 

大極殿本舗 栖園 六角店の11月は「柿の蜜」

こちらが、栖園の六角店。もう10年以上通っています。

11月の琥珀流し「柿の蜜」は、私の中で琥珀流しのベスト3に数えたい一品です。

11月初めに福岡の友人を案内しました。

柿の蜜には、完熟してトロトロに甘い渋柿と、通常の食感の柿が使われています。渋柿は、わざわざこのやわらかさになるまで日をおいて、店で完熟させているというお話をうかがったことがあります。

独特の柿がとろける食感。腰抜けの寒天にまとわりついて、一緒に口にするときの何とも言えない愉悦感。

子どもの頃に私の田舎では、こんな柿を「熟し(じゅくし・じゅぐし)」と呼んでいました。74歳で天国に召された祖父にも、食べさせてあげたかった。11月の柿の蜜をいただくと、そんな想いがよぎります。

高倉店でも琥珀流しが提供されるようになり、両店の琥珀流しが、しのぎを削っているように思えます。どちらも、栖園の「奥さん」が考案されている絶品です。

12月は黒豆と黒糖蜜。1月は京雑煮をイメージした白みその蜜が登場します。それも年末年始の楽しみです。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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