豆は「しあわせ」のタネである

とようけ茶屋にて

長いお揚げの とようけ屋

天神さんの大鳥居のお向かいに、いつも人だかりができている食事処がありまして、一度並んでみようかと思いながら、実現せぬまま10年たちました。

とようけ屋さんの長いお揚げと、辛子豆腐は食べたことがあります。それらを口にするとき、「いつかあそこでゴハン食べてみたい」と思い返しておりました。そしてこの度、一度目に誰も並んでいないと思ったら、店休日。ちゃんと調べて行ったけど、その日は「不定休」に当てはまるハズレでした。

後日、再度のリベンジで、お昼を遅い目にずらして行ってみると‥‥ 意外とすっと入ることができました。

入口でモタモタして、一緒になった外国人女性と共に2Fに上がると、連れと間違われてそのまま一緒のテーブルへ。そして、ドラマはスタート。

 

湯豆腐膳と奴膳 & シナモン豆腐

彼女と私は向かい合って座り、メニューのオーダーをインチキ英語で説明し、彼女は「HOT TOFU course」を、私は「Cold TOFU course」を注文。仲よくシェアしようと伝わったか否かは置いといて‥‥ 注文の御品が運ばれてきました。

◀ おそらくこちらは、黒豆とうふの小さめ切り

そして、これが ▼ 私の「Cold TOFU、奴膳」

こちらは ▼ 彼女の「HOT TOFU、湯豆腐膳」、いずれも1,250円+税

いちいちインチキ英語で豆腐料理を解説し‥‥ 箸を使って食べにくそうに食べているのを見ながら、話が盛り上がりました。

イスラエルから来た建築家の女性で、東京に10日滞在したあと、京都に5日滞在し、その最終日が今日。そして、日本最後のゴハンが今だと言うのです。「ずっと一人で食事をしてたから、こうしてあなたと食事をすることができて、うれしい」と、たぶんそんなことを、私より何倍も流暢な英語で言ってました。

男の子ばかり3人いるそうで、上の子から順に写真を見せてくれました。

関空から18時の便でイスラエルに帰ると聞いて、急ぎ解散となりました。その最後にシェアしたのが、こちら。

シナモン豆腐(300円+税)です。彼女は一切れ食べて「Good」と言葉を残し、立ち去りました。お勘定、半分置いてってくれて‥‥ お名前、何だったかなぁ? ナディッサと聞いたような‥‥ イスラエルに帰って、今ごろ子どもたちに日本の話をしているかもしれません。

 

とようけ屋でとうふを買って

一人残った私は、ゆっくりと完食して会計を済ませ、1Fの店舗入口に隣接するとようけ屋さんの路面店で、とうふの類いを買いました。

いつもの長いお揚げ、バター風味の「そこそこ豆腐」、カスピ海ヨーグルトや豆乳を使った「豆乳ヨーグルト」の3品。とようけ屋さんは、食事で食べた「シナモン豆腐」にしろ、普通ではない豆腐の試みをされています。掘ったらもっと、ユニークな豆腐が出てきそう。

食品スーパーに置いてあったりするのですが、ユニーク系は直営店のみのよう。あと何回か通ってみようと思います。

ナディッサさんの日本ラスト・ランチが、とようけ茶屋で良かったです。イスラエルで、おしあわせに!

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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