豆は「しあわせ」のタネである

【鶴岡】Bedda Sicilia のだだちゃ豆料理

おいしんぐインタビューを読んで、この人に会いたいと思いました

鶴岡は、ユネスコ食文化創造都市に認定されています。おいしい食材が豊富で、その食材を上手に生かした料理が人気。鶴岡の農家さんにとって、自分の野菜を、この方に使ってもらうことは名誉なことだと聞きました。

関東出身、鶴岡在住のBedda Sicillia(ベッダ シチリア)古門浩二さん。石塚さんのFacebookにおいしんぐの記事がシェアされていました。それを読んだら「この人が作る料理を食べたい!」と思いました。

イタリア料理、しかもシチリアなどイタリアに3年住んだ料理人さんだそう。悪さぼーず顔に、やわらかなスマイル。お話したら絶対 楽しそう。と思いました。石塚さんのだだちゃ豆も、食材として使われていると書いてありました。もう、行くしかない!

石塚さんは私のリクエストを叶え、ディナータイムを予約してくださいました。早い目の夕方、今朝方収穫した だだちゃ豆を店に届け、次の現場へと‥‥

 

予約時間より1時間遅れの到着

江頭先生のところにお邪魔したら話が盛り上がり、本の写真も多数撮らせてもらって、結局私たちが店に着いたのは、予約時間の1時間後。

奥のテーブル席を「予約席」にしてくださっていたのだけど、厨房かぶりつきのカウンター席を所望し、変えていただきました。「フツウ、野郎は坐れない席」なのだとか。

石塚さんは「何か豆料理を出して」とオーダーしてくださったそう。

 

つぶ貝と枝豆のサラダ

枝豆はもちろん、だだちゃ豆。つぶ貝、トマト、赤玉ネギ、リーフレタスが使われています。そこに振り掛けられたオレンジ色。何だろう? 私の経験では、ウニっぽい味? ‥‥それは、からすみパウダーでした。「豆とからすみ、合うんだよね」と、古門さん。うますぎ。マリアージュな関係ですね。

 

キスと茄子のフリット・アグロドルチェ添え

カウンター席の特権。茄子(鶴岡産フェアリーテール)の切り方がお見事でした。ザクザク皮を剥いで、クルクル転がしながらトントンと斜めに切っていく、シェフの包丁さばきに「自分もやってみよう!」と、心にメモをして‥‥

アグロドルチェは庄内・羽黒産 赤玉ネギの甘酢漬けです。カラっと揚がったフリットに甘酢漬け、ほかに調味料はいりません。

 

桃とブラータチーズのほにゃらら

ここでフルーツが出てくるのは箸休め? きっと、シチリアではこんな順番で甘いのが登場するのでしょうね。後に続くのですが、古門さんの料理には数種類のチーズが、いい感じに使われています。

桃+チーズ、黒コショウ、オリーブオイル‥‥ 真似しよ〜♡

 

焼き枝豆

石塚さんとこのだだちゃ豆、おそらく「平田」だと思います。庄内の人も、弘前の人も、長岡の人も、枝豆の両端をチョンチョンなんてしません。食べる量が産地以外の人たちとは桁違いに多いです。

「火の通りが早い」と言われていました。そうですよ。だって、その日の朝穫りですもん。夜中の3時から収穫した 治五左エ門のだだちゃ豆。焼くことで莢の中で旨みが濃縮され、ナイスなおいしさでした。

 

 これは、何だったか不明です。

ブルーチーズとナッツがのっていたような‥‥

真ん中の一番いいとこを私にくださいました。

 

平田だだちゃ豆と海老のパスタ

おいしかったなぁ〜。海老とだだちゃ豆も合うのね、と思いました。くるりと巻いた生パスタの中にも海老ソースがうまく絡んでて、ひょ〜! なおいしさでした。

 

生サラミといちぢくの何とやら?

レモンをかけて食べなさい、ということなのだと思ったのですが、食べたことない料理で食べ方がよくわからず‥‥

こんなふうに生肉を食べるのも初めての経験でした。

 

だだちゃ豆のロトロ

豚肉の中にだだちゃ豆の刻んだのとチーズが入っていました。トマトソースと肉の上にのせたチーズと‥‥ このあたりになると、もう、出されるままをイイ感じに3人で食べていました。

左隣に石塚さん、右隣に専業農家の伊藤恒幸さん。伊藤さんは、だだちゃ豆とお米、在来のカブなどを栽培しておられるそうです。

 

庄内鴨とセルバチコルッコラ

ルッコラの味が濃くて、野菜独特の苦味がおいしく感じました。鴨は唯一の苦手食材につき、1コいただいて、両隣のお皿につぎ分けて‥‥

生ビールと白ワインを1杯ずつ。あぁ、なんとも幸せな夜でした。

古門さんの料理、また食べたいです。また、お会いできますように‥‥

 

ベッダ シチリア 山形県鶴岡市羽黒町三ツ橋字前田164 水曜日がお休み、月に1回は旅のため連休ではないかと思います。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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