豆は「しあわせ」のタネである

サンフランシスコ&「シェ・パニース」へ

4月11〜12日、サンフランシスコへ

ロスを起点に、私たちはサンフランシスコやサンタモニカにも遠征しました。

バーバンク空港からサンフランシスコへ飛んだのは、現地時間で4月11日のこと。飛行機が3時間ほど遅れて、夕方の予定を気にしながら出発しました。着いたらレンタカーでホテルに向かう途中、N常務の計らいで、サンフランシスコの一風堂にも廻ってくださいました。

アイドルタイムで中に入れず、外からのショットだけ。

そして、私たちは急ぎホテルへ。身支度を整え、向かったのは・・・ バークレー。

仕事で来てるのにナカ2日、どうしても、どうしても行きたかったアリス・ウォータースさんのレストラン『シェ・パニース』へ、N常務とO課長も同行してくださったのです!

 

バークレー『シェ・パニース』での出来事

アリス・ウォータースさんは、世界中に「おいしい革命」を巻き起こし、「スローフードの母」として慕われる女性です。

昨年4月、滋賀県のシンポジウムでアリスさんのスピーチを聴いて、私は「アリスさんのシェ・パニースで食事をしたい」と思いました。「いつの日か」では、その日はやって来ないと思ったから、「1年以内に」と書きました。

シンポジウムは昨年4月21日、私たちがシェ・パニースに訪れたのは、4月11日です。

昨年、私が書いた「アリスさんのご講演をお聴きした4月21日から1年以内にカリフォルニアに行き、食事をしようと思います」を実現させることができたのです。

私たちが通されたのは、厨房にいちばん近い席。私は厨房が見える側に座らせていただきました。

NHKの番組で見たり、アリスさんの何冊かのご著書に登場したりするキッチンで、見たことのあるメンバーが料理を作っておられます。もう、それだけで泣きそうでした。

木と銅がふんだんに使われたダイニングは、「家庭で過ごすように温かい気持ちで食事を楽しんでほしい」というアリスさんの考えを具現化したものだそう。

 

シェ・パニースのディナー

ドリンク・オーダーはシャンパンを選び、それから料理が運ばれてきました。

大きめのパン、真ん中から割って、その一つをいただきました。風味と食感が心地よく、バターも美味です。

アスパラガスのポタージュ。アスパラはペーストと、縦に半切りと、軸部分の輪切りと、三段活用されていました。

お魚は、ワカサギです。サクッとフリッターの軽やかなおいしさ

ラム肉のソテーには、フレッシュのグリーンピースが添えられていました。

O課長いわく「今まで食べたラムの中で、いちばん美味しい!」

私はふだん羊を食べないので、一番かどうかはわかりませんが、臭みもなく適度な噛み心地のあるおいしいお肉でした。

焼きレモンがナイス! グリーンピースをフォークの背にのせて食すのは、難しい‥‥

デザートは、タルトにオレンジとグレープフルーツ、金柑みたいな輪切りが添えられていました。

ホント、もう、心もおなかもいっぱいに‥‥(^^)

 

シェ・パニースでのエピソード!

店のお客さまは、熟年の方々が多いように思いました。2階では若い人たちも陽気に食事を楽しんでいる様子。

私たちが厨房の見える席で食事をしているとき、キッチンの向こうから歩いてくる女性が‥‥

「え、アリスさん? あ、アリスさん! アリスさん!」

思わず立ち上がり、近づいて行くと‥‥ 感激のあまり言葉が出ません。話したいことはいっぱいあるのに、英語が頭に浮かばない‥‥

アリスさんは、私の手を握ってくださいました。突然の出来事に、同行の方たちも唖然とし、アリスさんとの2ショット写真などは1枚もありません。だけど、みんなが見ててくれました。

アリスさんがどれくらいの頻度で、お店に出られるのかはわかりませんが、ここでアリスさんとお目にかかることができたのは、神さまか和気清麻呂公のおはからいに違いないと思いました。

アリスさんの手は華奢でひんやりしていました。私と同じくらいの背丈で、上品な美しい方でした。

神さま、清麻呂公、ありがとうございます!

いえ、神でも仏でもなく、本当は私の好奇心に賛同してくださったお二人のおかげです。本当に、ありがとうございます。

とてもとてもしあわせな、忘れられない夜となりました。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2019年 4月 17日

    有言実行ですね。
    素晴らしいの一言です。
    見習いたいものです。
    本当に良かったですね。

      • Nodoka
      • 2019年 4月 18日

      髙橋さま

      素晴らしいのは、仕事で訪問した中で、自由に動く時間を作ってくださり、エスコートしてくださったお得意先です。
      私の「行きたい」という気持ちを叶えてくださったのは、お得意先です。
      その分、いい仕事をしてお返ししなくてはと思います。
      アリスさんとお会いできたことは、一生の宝です。有り難いことです。

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五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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