豆は「しあわせ」のタネである

長岡赤飯の江口だんご本店へ〈1〉

長岡赤飯とは

小豆やささげの代わりに金時豆が入り、醤油で色と味付けをしたお赤飯。長岡市および、新潟県の一部地域で作られる郷土料理です。

私が長岡赤飯を知ったのは、おそらく2012年春頃のこと。赤飯運動実行委員会の事務局をしていた頃に、皆さんへの「赤飯の日」予告メールに「実物を食べたい」などと書いて配信した日、親戚の親戚の方(長岡在住)が長岡赤飯を送ってくださいました。

その時の長岡赤飯が「江口だんご」さんのものでした。冷凍で届く赤飯をレンジアップすると、ふっくらのお赤飯に。説明書きに長岡赤飯の発祥なども記されていて、いっそう興味を持ちました。「もし、長岡に行くことがあれば、この店に行ってみよう」と思ったことを憶えています。

*旧・豆なブログ 2012年4月30日に掲載

 

江口だんご坂の上店にて

今回、「世界えだまめ早食い選手権」の取材で長岡に行くことが決まり、選手権の出場申込みをすると同時に「江口だんご」さんについても調べました。

店はどこにあるのか、長岡駅から近いのはどの店か、会社はどこにあるのか、社長はどんな方か、出かける前の情報収集癖は、もの書きの習性です。ざっくり確認し、前日取材で会場入りする前に、坂之上店を目指すことに。

江口だんご本店 http://www.e-dango.com/

 

宿泊ホテルの案内用マップにもちゃんと名前が記載されている有名店。「夕方行っても、もう残ってないかもしれません」と、フロントのお姉さんもよく知る店のようでした。

坂之上店で食べた「ずんだ味の笹だんご」のおいしかったこと。しっとりしてコシがある、つるんとした舌ざわりのだんご生地が独特でした。だんごに入るずんだ餡も、下手な甘さを入れることなく、えだまめの味を生かしながら、甘さと塩加減が絶妙でした。賞味期限を伸ばそうとすると、この素材本来の味は消えてしまうのです。

豆好きの直感で「この店、ホンモノだ」と思いました。

そして、翌日のえだまめ選手権会場に江口さんも出店されること、江口社長も店に立たれることを聞きました。

 

江口だんご本店で、蒸かしたての長岡赤飯が食べたい

長岡2日目、えだまめ選手権会場でも、江口だんごの笹だんごを購入。「自分がおいしいと思ったものは、みんなにも食べさせたい」性分ゆえ、会場で友だちになった方たちにも配りました。

イベント終了後に片付けをしておられた江口社長と、少しお話ができました。そして社長が「蒸かしたての長岡赤飯は、本当においしい」と言われたお顔に、「あ、この方も自分がおいしいと思うものを、みんなに食べてほしい性格なんだ」と思いました。長岡赤飯は予約すれば江口だんご坂之上店でも購入できます。しかし、江口社長の言われる「蒸かしたて」は、作っている本店に行かないと味わえません‥‥

長岡3日目の午前中は、やっと道が開けた えだまめ関連取材の日。そのあと江口だんご本店に行くと、帰りの時間に間に合わない‥‥ 時間を考えながら、半分諦めの気持ちで再びホテルフロントへ。昨日と違うお姉さんが、本店に電話してバスの時刻表コピーをくださいました。「本数が少ないから気をつけてくださいね」と。

 

えだまめ選別の取材を終えてタクシーに乗ったとき、このままルートを変更すればギリギリ間に合うかもしれない時間でした。

あぁ、もう、これは行くしかない。だって「蒸かしたて」は、本店(駅からクルマで30分程かかるところ)にしか無いのだから。

「出来たて」でもない、「むしたて」でもない、もの書きを惹き付けたのは「ふかしたて」の5文字でした。  つづく

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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