豆は「しあわせ」のタネである

栖園の「福かぶり」を味わう

栖園の奥さんと

「琥珀流し詣で」に通っている大極殿本舗 栖園の「奥さん」と、お話する機会をいただきました。苗字は、芝田さん。お名前は「女が前に出るのは、よろしくないですやろ」とおっしゃっておられましたので、ここには伏せます。

これまで意識したことがなかったのですが、店に入って直ぐの壁に「かすてい羅 芝田商店」の看板を掲げてあります。大極殿本舗の始まりは、明治18年(1885年)。京都に創業して、134年目の和菓子屋さんです。

 

栖園 六角店の格子の内側に、お正月用の生菓子が並んでいました。予約で12/31に受取りだそう。

「花びら餅」もありました。お正月用に、お願いしようかなぁ‥‥

 

栖園の福かぶり

「福かぶり」のベースは、芝田家のお姑さんから教わったものだそう。それを喫茶で出すために、改良されたと聞きました。

「福かぶり」とは、餅米とうるち米を合わせて炊いた中に、1粒栗の甘露煮を入れて俵型にまとめたもの。俵型の上にたっぷりのこし餡をかけ、刻んだ栗を散らしてあります。

キャラブキと緑茶がついて、1,100円でした。

本当は私、粒あん派です。

この「福かぶり」の餡は、こし餡。ほんのり温かくて、とろみのあるあんこです。奥さんいわく「カレーのルーくらいのかたさに炊いて」と職人さんにお願いしたそうです。

おいしかったですねぇ〜。

こし餡って、なんか粉っぽい感じがするのですが、この「カレールーみたいなトロミあるあんこ」は、餡のおいしさ全開です。

おはぎや、ぼた餅ではない、福かぶり。

「福が、かぶっている」「福に、かぶり付く」という2つの意味を掛けて付けた名前だそうです。「小腹が空いたときや、お昼ごはん代わりに‥‥」と、おっしゃっておられました。

それを聞いて、お昼にいただきましたが、3時頃には御八つが欲しくなりました💦

 

ふだんは「琥珀流しと小椀ぜんざい」のセットをお願いすることが多く、今回のことで、ほかの甘味ももっと味わってみたいと思いました。

大極殿本舗 六角店 栖園 京都市中京区六角通高倉東入ル南側 TEL 075-221-3311

水曜日が店休日 10:00〜17:00(甘味処)、店舗営業は19:00迄

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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