豆は「しあわせ」のタネである

いちご大福 試作

フルーツ大福

いちご大福の始まりは、昭和の後期。発祥を名乗る店が東京、群馬、三重、滋賀にあるようですが、本当の発祥はどこなのでしょうね。

栗大福、栗餅は古くからあったようですが、いちご大福が登場して以降、いろんなフルーツ大福が登場しました。みかん大福、マスカット大福を食べたことがあります。ジューシーで、甘酸っぱさが魅力です。それ以外にもピーチ大福、メロン大福、トマト大福、柿大福などユニークな大福が登場しています。

豆好きな私としては、いちご大福、みかん大福以外は、黒豆大福、枝豆大福、豆餅(赤えんどう)など、オーソドックスな大福が好きかなぁ。

 

理想のいちご大福

昭和の終わり頃から、これまでに味わったいちご大福の中で、最も感動したのは京都市北区の「和菓子 いけだ」さんのいちご大福

〜 品良くうっすらとお餅の中の薄桃色が透けて見えます。まるで「早くお食べ。いちごが入っておいしいよ」と手招きしているようです。

まず、大福餅の厚み、その薄さ加減がよろしい。中のあんことイチゴに主役の座を譲っているところが潔いです。おかげで薄桃色に染められた白餡のやわらかな甘さが、大福寄りにもイチゴ寄りにも味わえます。甘さと酸っぱさ、互いに尊重しあって1×1が5くらいにおいしく感じます。

いちごを餡で包むことで、水分を餅に移すことなく鮮度を保ってくれているようです。

いちごは「さがほのか」か「とよのか」あたりの、形よく大き過ぎない、かと言って小さ過ぎないフレッシュないちごが使われています。ピンクのベールに包まれたいちごは、まるで女王さまのよう。

餅を食べながら、あんことイチゴが口の中でいりまみれ‥‥ ん〜、絶品です! 〜と、2017年3月に初めて食べたときの感動を書いています。

 

いちご大福を試作しました

個人的には、白餡に包まれたいちご大福が好きです。が、今回は仕事ゆえ、レシピどおりに「こしあん」を使ったいちご大福を作りました。

材料は、こんな感じ。左端の黒いのは、こしあんです。

レシピ通りに作ろうとするのだけど、大福の包み方がわからない‥‥。

ネットで調べてみると、思ったとおり‥‥ 大福生地を上から下に包み、底で閉じるようにします。

「いちごの先端が出るように餡で包むため、餅生地からほんのり紅色が透けるように仕上がります」と、支給されたレシピには書かれています。

白玉粉と砂糖を合わせて作る羽二重餅、思い通りに包めません。熱くて包めない。餅が伸びずに包めない。技術がないから包めない‥‥

ネットの作り方動画は、手のひらの上で回すように自然に生地を広げて、あんこで包んだいちごを上からスムーズに包んでおられます。

きっと、いちご大福も100個、1,000個くらい包んだら、よそ見してても上手に包めるようになるのでしょうね。

あぁ、悲惨‥‥

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2024年 3月
« 2月   4月 »
     1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
Instagram

バックナンバー