豆は「しあわせ」のタネである

JA越後ながおか/えだまめ選別を見学に

3日間の長岡出張から、蒸し暑い京都へ戻りました。京都駅で地下鉄に乗り換えたら、ゆかた姿の女性だらけ。あぁ、今日って宵山。すっかり意識は飛んでたけど、あすは山鉾巡行と神輿渡御です。この3日間で、私は浦島太郎な感覚に‥‥。

長岡で過ごした時間は、本当に充実した良い時間でした。

今日もまた、うれしい出来事が3つもありました。まずは、そのうちの一つだけ。

 

JA越後ながおか 園芸流通センターへ、えだまめの選別を見学に

先日の「世界えだまめ早食い選手権」でお世話になった「ながおか農チャレ プロジェクト」実行委員会の竹内 副委員長(長岡やさい耕房株式会社 代表取締役)からのご縁で、高田町のJA越後ながおか 園芸流通センターへ。営農部の神林主任にお話を聞くことができました。

えだまめ選手権関係各位に「長岡のえだまめ畑を見たいんです」とご相談し続け、畑から収穫された枝豆が商品として出荷される前までを見せていただくことができました。長岡の皆さま、ありがとうございます!

以前は農家さんごとに出荷作業をされていたのを、4年程前からこちらに集め、一括して扱うようになったそう。枝豆の選別、袋詰、洗浄、脱莢、予冷作業が行われています。

えだまめを枝から外す作業を脱莢(だっきょう)というそうです。その後「予冷」作業。温度は5℃に管理されています。

ここには掲載しませんが、選別場の写真も撮らせていただきました。

選別する際は、割れ、切れ、虫喰い、キズ入り、実が小さいなどの未成熟作物は目視で撮り覗かれます。

私たちがお店で購入する「いい状態の枝豆」は、このようにして目視と機械選別を何回も繰り返して届けられるからなのですね。

 

新潟のえだまめ文化

えだまめの作付面積日本一(H27年)の実績を誇る新潟県は、出荷量では全国7位(H27年)。すなわち、たくさん栽培して、地元でたくさん消費する、いわば県民食のえだまめ。一度にたくさん茹でて、ザル盛りにして食べるのが日常だそうです。

6月から10月まで、10品種のえだまめで旬をつなぎ、いつでも美味しいえだまめを食べることができる‥‥ 新潟県って、長岡って素晴らしい!

神林主任からちょうだいした冊子に、主な「エダマメの品種・出荷時期」が記されていました。それによると、長岡のえだまめ10品種は、6月末頃から「月夜音」「陽恵」「おつな姫」「湯あがり娘」「新小平方茶豆 新潟系14号」「新潟茶豆」「晩酌5号」「雪音」「一寸法師」「肴豆」が10月初旬頃まで、時期をずらして栽培〜出荷されています。

このうち「一寸法師」と「肴豆」は、長岡野菜としても注目されるえだまめです。

豆の良いところと、野菜の良いところ、両方を合わせ持つえだまめ。えだまめ消費率が日本一高い新潟県は、骨折する比率が最も低い県だと、昨年のテレビ番組で視たことがあります。

みんなが大好きな えだまめは、新潟県民の小腹を満たしながら、知らず知らずのうちに健康面でも支えてくれているのですね。

長岡駅の近くの通路に、緑色の新潟県地図が掲示されています。この地図、私には県のシルエットがなんとなく「エダマメ」のように見えました。

初めて足を踏み入れた新潟県長岡市、とても良いところでした。8月2日、3日の「長岡大花火」も気になります。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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