豆は「しあわせ」のタネである

「第2回 京とうふの会」に参加しました

「京とうふの会」とは

豆腐や油あげを通じて「京とうふ」の文化を知る、作り手と食べ手の交流イベントです。京豆腐組合青年部の有志メンバーとの直接の交流を通じて、各店の豆腐や油あげへの理解をより深めることで、次世代へと京とうふの文化をつなぎます。

開催しおり より

第2回に初めて参加させていただきました。7月13日(土)夜に京都市中京区のKarasuma BASEでの開催。お声かけくださったのは、毎日新聞「とうふ屋のある町は いい町だ」の取材でお世話になった並河商店の四代目、並河龍児さんです。

京豆腐組合青年部より参加された豆腐店は、

伊山豆腐店(木津川市)、上田とうふ(西京区)、京とうふ かわむら(山科区)、千代豆腐(東山区)、永井の純とうふ(西京区)、並河商店(下京区)、東山とうふ 西初(左京区)、吉田食品(右京区)でした。

参加者は、ざっと30人以上はおられたと思います。加えて、とうふ屋の若い衆、調理担当者さん、講師を合わせると50人弱、といったところでしょうか。大盛況で熱気がムンムンしていました。

 

大豆を学ぶ「とうふスタディ」

ゲストスピーカーは、大豆卸業 なかむら 中村浩士さん、久在屋 東田和久さんのお二人。

中村さん「日本の大豆の自給率は、わずか7%。残る93%は輸入大豆です。京都のとうふには、国産大豆が多くつかわれています」。

東田さん「京とうふの会、こんなことやってるのは全国でも京都だけです。参加の皆さまにも、とうふに対する意識を高めてほしい」。といった話が印象的でした。

輸入大豆の多くは、カナダやアメリカからで、国産の大豆は輸入物の2倍弱の値がついているとか。それは、いかに大規模生産で機械化して人手を省くかに関係しているのではないかと思います。最近では、ロシアのハバロフスクでも、大豆が作られるようになっているとか。

 

おししいとうふを使った料理と共に、京とうふ交流会

第2回の交流会の食材供給店は「並河商店」と「永井の純とうふ」、まずは並河商店の絹ごしとうふと、永井さんのもめんとうふの食べ比べ。

並河さんのエンレイとカナダ産大豆に糸寒天を使って作る絹ごしとうふは、さっぱりと主張しないとうふを目指しているそうです。

永井さんは、オオツル(旨み)、エンレイ(タンパク質が豊富で扱いやすい)、ミヤギシロメ(甘みがある)をブレンドしたとうふを作っておられるとのこと。

会場からの質問で、豆腐の「腐」を「くさる」と書くのは、中国で「腐」の字は「やわらかい」という意味を持つからだと知りました。

とうふの旨み、コク、香り‥‥ 時代と共に変わっていくそうです。また、東田さんより「とうふ屋の7割が乳化ニガリを使ってとうふを作っている」という話も、こわっ! と思いました。成分表示、見ないとね。

そして、お待ちかねの試食会。

豆腐料理のプロとして20年活動する料理家の かわばたゆりさんが作ってくださった料理と、京豆腐組合青年部の特製「豆乳たこ焼き」が提供されました。

揚げだしとうふのサンラータン(永井の純とうふ)

おとうふの美味しさもさることながら、じゃがいも、いんげん豆、人参の火の通り具合が絶妙でした。自分でも作ってみたい(^^)

左:白ごまおぼろの銀あんかけ(並河商店)、右:豆乳たこ焼き(豆腐組合青年部実演)

とうふ入り冷や汁(永井の純とうふ)

さっぱりとしてるのにコクがある。とうふ、ナス、大葉‥‥作ってみます!

黒ごまおぼろのこしあんかけ(並河商店)

多くのとうふスイーツは、黒蜜&きな粉が多いのですが、ゆるめのこし餡と豆乳クリームを合わせるのは初めてでした。

シャンパンや日本酒もいただき、充実した夜でした。

以上で参加費は4,000円(税込)、次回は10月12日(土)とうふの日に開催されます。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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