豆は「しあわせ」のタネである

久在屋の「からし豆腐」と「あまいもん」

からしとうふ研究、続いています

京都の夏は、からしとうふ。週に3日食べても飽きません。

からしとうふの説明は、こちらに。

ある雨の日、51番の京都市バスに乗って髙島屋に行きました。京都タカシマヤのとうふ売場で唯一売られている久在屋さんの「からし豆腐」。まだ食べたことがない久在屋さんのからし豆腐を買ってみました。

からし豆腐 380円+税

やっぱりタカシマヤでも、とうふ1つに保冷剤を1つ付けてビニール袋に入れ、ほかの商品と一緒にレジ袋に入れてくださいます。

 

久在屋さんのからし豆腐を食べてみました

久在屋さんのからし豆腐は他店のものと形が異なります。上から見るとま〜るいのですが、底の部分も平べったくまるい。

桃太郎カットにすると、底面がわかりにくい?

いつもの断面見せカットにすると、わかりますか?

ね、底の形が違うでしょう!

この形を、私は以前、七尾(石川県)で見ました。「能登のちゃわんとうふ」が、この形です。

こちらのからし豆腐は、他店よりちょっとコンパクト。100g〜150gと表示されたものをよく見かけますが、おそらく75〜80gくらいの印象です。そこがケーキ屋さんとパティスリーの違いのような、パン屋さんとブーランジュリの違いのような‥‥ 小ぶりでキュートな雰囲気をかもします。

そして、海苔に包まれる辛子の形状も違いました。

他店は辛子をすっぽり包み込んで、とうふの中に納めてあるのですが、久在屋さんの場合、側面をくるんと巻いてあるだけ。「辛子をそのままとうふに入れると流れるから、海苔で包む」と、某とうふ屋さんでお聞きした話と異なります。想像するに、細い筒状にした辛子を海苔で巻き、アイスボックスクッキーを作るときのように切って、一片ずつとうふに納めている?

原材料表示には「マスタード、コーンスターチ、着色料(ウコン)」の記載あり。コーンスターチで固めるから、辛子が流れないのですね。

久在屋さんのからし豆腐は、おとうふがおいしい。マスタードを付けずとも、そのまま食べておいしい。しかし、マスタードを付けねば、からし豆腐の味わいを楽しめないから、気持ちの分だけ付けて味わいました。

なんだろう。久在屋さんは、なんだか違う。1コ1コが違う。とうふ屋さんだけど、その商品は、町のとうふ屋さんではありません。

 

TOFU oyatsu「あまいもん」も食べてみました

果物たっぷり豆乳ゼリー 275円+税

 

(おそらく)缶詰の黄桃とオレンジとパイナップルが入っていました。豆乳濃度33%を寒天で固めたゼリーは、オリゴ糖でほんのりとした甘さ。心なしか豆乳が薄いように感じましたが、それは、とうふ屋さんのスイーツと思うからだけのこと。

パティスリーや量販店の業務用スイーツだと、この濃度が妥当なのだと思います。お値段も相応な気がします。

久在屋さんの商品、ほかももっと買ってみたいと思います。

 

☆さて、からしとうふ。

私の知る限り、京都市内で残すからしとうふは、嵯峨の森嘉さんの「からし豆腐」のみ。昨年は大丸に売られていたようですが、今年は見かけません。これは、嵯峨まで足を伸ばしなさい、ということなのでしょうね。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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