豆は「しあわせ」のタネである

【東京】豆の日シンポジウム2019

10月11日、本日は豆名月/十三夜 なのですが‥‥ 曇ってて、お月さまは見られそうにありません。残念‥‥ 澤屋のあわ餅をお供えしました。

 

美味しく健康・豆料理 〜小さな豆から大きな健康〜

10月10日(木)17時30分より、東京築地にある「築地・浜離宮朝日ホール」にて、豆の日シンポジウム2019が開催されました。

事前にハガキを出して応募し、当選。友人を誘って、シンポジウムに参加させていただきました。

3人のゲストとコーディネーターの藪光生 先生(全国豆類振興会 広報委員長・全国和菓子協会 専務理事)がご登壇、最初から最後まで藪先生のご登場シーンが多数あって、東京まで行って良かったなと思います。

そもそも、この時期に豆のシンポジウムが開催されるのは、毎年10月13日が「豆の日」であることと関係しています。豆類収穫の秋のこの季節と、毎年変わる「豆名月/十三夜」(旧暦 9月13日)を鑑みて、全国豆類振興会により、10月13日を「豆の日」と制定されました。

 

豆の日シンポジウムより

第1部 帯広畜産大学 副学長の福島道広教授のご講演

話は専門的で難しく、しかし、「このお話は、豆類時報96に載っていたお話と関連してる?」と思いながら聴いていました。

ネズミ実験で、小豆のデンプンとビフィズス菌および乳酸菌は腸内で増加するそうです。ヒトにおいて小豆(いんげん系の豆)の発酵特性は腸内環境改善効果が期待できる、と。

「小豆とヨーグルトをいっしょに食べると良い」、藪光生 先生が数年前からおっしゃっておられることが大学の先生により科学的に解明されたのだと理解しました。

*豆類時報96 「餡粒子の機能性に関する調査研究(平成30年度)」の概要について

 

第2部 料理屋「賛否両論」店主 笠原雅弘さんと藪先生の対談

飲食店で豆が使われにくい理由として「豆では季節感が出しにくいから」ということを挙げられました。そんなことはありません、それは豆を使い慣れていない人の発言です、と思いながら聴いていました。

藪先生との対談の流れで「肉じゃが→肉豆」、焼きモナカ、豆入りの擬製とうふなど試してみたいと思いました。

笠原さんの質問「あんこを作るときのアク取りについて」に答える藪先生のご発言に、ナルホドと思いました。

〜 アクを取ることを和菓子業界では「渋を切る」と言います。よく渋を切ったあんこは藤色で、渋切らずの餡は黒っぽい色になります。水ようかんなどにはよく渋をきった餡のほうが、スッキリした味わいを醸すでしょう。使うシーンにより、渋切らずの餡も‥‥ というようなお話でした。

 

第3部 朝日新聞 ボンマルシェ編集部 岡本くみこさんと藪先生の対談

朝日新聞で2010年3月から始まった4ページ仕立ての特集ページで、月に1回(?)挟み込まれているそうです。創刊から携わっておられる岡本さんのお話は、写真あり、実例ありで作ってみたいと思う料理が多数紹介されました。

・カリフラワーと煎り黒豆のピクルス

・黒豆と黒米のごはん 炒り卵まぜ ・・・黒ごはん? 食欲わく? 試してみたい

・小豆茶のゼリー シナモンときび砂糖かけ

・小豆とサワークリーム バンズにサンド

・牛すね肉と黒豆のバルサミコ酢煮込み

「冬は、黒いものを食べましょう」が印象に残りました。身体に良いのだそう。

対談中に藪先生から、ヨーロッパでは主食のように豆を食べるのに対し、日本では米がエネルギー源のため豆の消費量が少ないこと、大豆は20%の脂肪分を含む油料作物であることなどのお話もありました。

 

豆料理の試食会

招待客は400名。そのすべての人に、豆料理の試食(振る舞い)がありました。

・豆のボリュームサラダ(左)

・白いんげん豆のコロッケ(右上)

・ガルバンゾのぎせい豆腐(右上の手前)

・鶏肉としろいんげん豆の照り煮(右下)

これだけの料理を準備して、トレイに盛り付け、水やおしぼり、フォークやスプーンを添えて提供する‥‥そのお手間を考えたら、ホント頭が下がります。

10月13日は「豆の日」、どうぞ、参加された皆さま覚えて帰って周囲にお話しくださいね。と思いました。

 

ずっしり豪華なおみやげの品

豆関係の催しに参加すると、毎回たくさんのおみやげを頂戴します。今回も(^^)

▲豆の資料 これで豆料理が作れますね。

▲試食のお品いろいろと乾燥ひよこ豆、レンズ豆

▲和菓子の絵はがき、一筆箋、ミニトートバッグ

 

主催の日本豆類協会さま、全国豆類振興会さま、ほか関係各団体、各社さま、ありがとうございました。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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