豆は「しあわせ」のタネである

金沢「豆月」さんへ

「第2回 能登大納言の会」のおかげです

この夏、がんばった自分への慰労を兼ねて、金沢へ。鮨治さんで開催された能登大納言の会に出席しました。

会の成果はいずれ書くことにして、18時開始の前にメンバー3名+ご主人で、ひがし茶屋の外れのほうにある豆月さんに行きました。

ここは、整形外科で長い時間待ちの間に見つけた 、エクラという雑誌に掲載のお店です。黒豆の豆かんが載っていました。お付き合いくださったOご夫妻、Fさん、ありがとうございます。

4人で4種の甘味と、それぞれのドリンクを注文しました。結果、私が甘味を2.5人分くらい食べました。皆さまのご協力なしには実現できなかった味見探検です。しかも、提供されてすぐ、私が写真を撮るために、みんなが退いてくれました。

Yさんの「とうふシフォン黒豆入り」と加賀棒茶

 

Yさんの「四色まめしるこ」を頼んだはずだったけど、白玉とアイスもなかを添えた冷やしぜんざい。

 

エクラで見た「黒豆の豆かん」

「豆かん」の豆が赤えんどうではないのを初めて食べました。黒豆は北海道産の「光黒」。この豆は、北海道産の中で大きめの「祝黒」より少々こぶりな黒大豆です。あえて、道産1ではなく、寒天に合わせて小さいほうを選ばれたのだと思います。

メニューには「豆本来の風味を味わうためにかために炊いた」と書かれていました。寒天はキレイに角が立っています。「これを栖園の腰抜けの寒天に添えたら、さらに美味しいだろな」と思いながら味わいました。

何もかけなくてもおいしかったけど、黒豆きな粉が添えられていました。せっかくなので、それもかけて‥‥

Oさまの旦那さま、横取りしてスミマセン。

 

冷製スープ

私だけ昼抜きで、お腹が空いていました。スープとパンのセットがあったから、それを自分用に注文しました。あとで調べたら、スープの名前は『冷製・無花果と甘酒のスープ〜白粒インゲン豆とともに』、でした。名前の付け方がフレンチっぽいですね。

人のにまで手を出して、全種類を食べた中、これが一番好きでした。メニューに「スープ」と書いてあったけど、出てきた細みのグラスの白っぽい液体は、ドリンクのようでした。隣のまるっこいグラスは「自家製 青梅のスカッシュ」です(梅の食感が美味!)

とても、お洒落。とっても、お洒落。甘酒に豆乳を合わせていると聞いたような、違うような‥‥ 記憶は曖昧ですが、米糀の濃厚な甘さの中に、イチジクの粒ツブ感が何とも言えません。女性たちは、後で「甘すぎた」と申しておられましたが、あの甘さが砂糖を加えない糀の甘さです。

中に白い小さな豆が入っていました。手亡豆にしては小さすぎる。白小豆でもなければ、ズズマル(小粒の白大豆)とも違う。これは未知なる豆かも? と、たいそう気になりました。5粒、6粒ほど入っていたかなぁ?

豆月さんのFacebookにコメントしたら、女性店主さんが、いとも簡単に教えてくださいました。「梅塩で締めた手亡豆」だそうです。梅塩は、能登産の梅を梅干しにするときの副産物だそう。素晴らしい! そんな豆の用い方、私は知りません。

豆月 店主の北出さん、とてもセンスが好くて、京都人並みの始末の心を持っておられるように思います。

「あぁ、私も枝豆や豆腐にばかりうつつを抜かしておらず、豆をもっと戯ぼう」と、そんな気にさせてくださるお店でした。良い刺激をいただきました。豆月さん、ありがとうございます。

 

豆月 金沢市東山2-3-21/Fbにはカフェテリア、デザート屋(と書かれていますが、情趣ある町家の甘味処でした)

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  1. 2020年 6月 18日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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