豆は「しあわせ」のタネである

毎日新聞 連載〈15〉京とうふ 並河商店/下京区

町に寄り添う一家の呼吸

6月15日(土)、今日の毎日新聞 夕刊に掲載されました。

「とうふ屋のある町は いい町だ」、15回目の掲載です。

並河商店の4代目 並河龍児さんと何回もお話しました。初めてお店にうかがったとき、「あぁ、なんと、とうふ屋のある町は いい町だ、っぽいとうふ屋さんなんだろう!」と思いました。

お店は、地下鉄烏丸線の五条駅と京都駅の中間くらいのところにあります。烏丸通から1本入った静かな道沿いです。朝6時から、夜8時まで営業されているとうふ屋さんです。

毎日新聞の記事をダウンロードして読む → mainichi 15

 

3代目 並河広和さんのこと

「写真は撮ってもいいけど、取材で話を聞くのは奥さんと息子さんに」という約束で、取材を受けていただきました。土曜日の朝9時にとうふ作りの現場に伺い、つくられている邪魔にならないように(気を遣ったけど、邪魔になったはず)写真を撮ったり、ちょこちょこ訊ねたりしながら2時間くらい居据わりました。

お父さん(広和さん)は、ホントに黙々と仕事をされていました。半径1.5メートルくらいの範囲で、とうふ作りの機械や道具を使って、手づくりでとうふをつくられていました。

とっても無口だったけど、やさしいお人柄が伝わってきました。

 

3代目 並河惠美子さんのこと

取材の初めから、私は惠美子さんのことを「お母さん」と呼んでいました。店の中と店先、ご近所さんを、お母さんは忙しそうに動き回って、働き者感いっぱいの方でした。すごいなと思っていたら、並河家の血を引くのはお母さんで、お父さんは太秦のおとうふ屋さんから、並河家に婿入りされたそうです。

お母さんは、とうふ屋さんの帽子を脱ぐと金髪でした。「カッケ〜!」と、心の中で思いました。息子さんが2人おられるようです。一人は、お店に出ておられる龍児さん、32歳・独身。もう一人は、龍児さんのお兄さん。将来は、息子さん2人が店を継いでくださるといいですね。

 

4代目 並河龍児さんのこと

「ボクはボクは、ぺーぺーですから」と、ニコニコして言われました。午前中は配達に回っておられ、龍児さんにお話をお聞きするため、私は昼から再訪し、14時半〜16時半頃まで居座りました。午前と午後、合計4時間です。加えて、事前の下見を2回。龍児さんも私と同じくお話好きのようで、迷惑な顔をすることもなく、とうふ話をたくさん聞かせてくださいました。

家業に入る前は警備会社に勤務しておられたそうで、東京スカイツリーの警備に携わったこともあるそうです。その経験が、いまの並河商店の経営に活かされているなと思います。お客さんが仕事の帰りに買いやすいように、夜8時まで開いているとうふ屋さん。

おとうふやお揚げの値段が、すべて190円。がんもは80円、豆乳は200円でした。豆乳は、しっかりした容器に入って濃厚。「若い人が活躍されているとうふ屋さんの豆乳って、濃いように思います」とお伝えしたら、「へぇ〜、そうなんですか。ウチは昔からこうなんです」と笑っておられました。

並河商店の「白ごま入りおぼろとうふ」が私のイチ押しかな。「黒ごま入りおぼろとうふ」も美味しいです。とうふ屋さんが白いおとうふを黒ごまで汚すのは勇気がいるだろうなと思います。

並河商店のおとうふ、おあげ、その他いろいろ、京都駅から歩いて買いに行けますよ。

並河商店 京都市下京区筒金町50 6:00〜20:00 日、祝休み

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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