豆は「しあわせ」のタネである

豆は主役にならないほうが良い食材だと思います

素人受けしやすい豆と、そうでない豆と

豆と豆料理のことについて、広く浅く、時に深く、とにかくいろんなことに興味があります。自分でも、しょっちゅう豆料理を作っています。本業はもの書きで、豆と豆料理の探検家をしています。

そんな中で、豆使いのビギナーさんにおすすめの豆については何度か書いたことがあります。私が思うに、ビギナーさんにはできるだけ失敗することなく豆料理を作って、「あ、うれしい、また作ろう!」と思っていただきたいです。

そして、その周りにいる人が「あ、豆料理って、おいしいね」と食べてくれたら、作った人はよりハッピーです。「豆を使うの、なんだか楽しいね」と思ってもらえたら、私もうれしいです。

だから、失敗しにくい豆と、豆料理に慣れていない人が口にして美味しく感じる豆を、これから豆料理を作ろうと思う方に知ってていただけたらいいかなと思います。

 

素人受けする豆

 

ひよこ豆青大豆など ‥‥ 時間的に、1晩水もどしすればきれいに戻ります。茹で時間が過ぎても煮くずれしにくいので、出来上りがきれいです。日本人の口に馴染みやすい食感の豆だと思います。

 

レンズ豆 ‥‥ 水にもどさなくても使い始められます。存在感が薄いので、違和感なく受け入れてもらいやすいです。

 

 

レッドキドニー金時豆 ‥‥ 赤い色が料理のアクセントになります。金時豆の甘煮で馴染みのある豆(レッドキドニーも似た食味で形ちがい)ですから、上手に少量使いすると料理がオシャレに見えます。

紅大豆

赤い色が料理のアクセントになります。大豆の食感で、金時豆より好まれる食感です。上手に料理の彩りに使うのがおすすめ。

山形県川西町で生産される、私の大好きな豆でもあります。

前述のレッドキドニーも紅大豆も、私のは同色コーディネートになっていますね。サラダやマリネなど、緑色、黄色、白などの中に、レッドキドニーや金時豆、紅大豆などの赤を少量混ぜると美味しそうに見えますよ。

 

最近の失敗

こちらは先週つくった料理です。

赤えんどうをラタトゥイユに入れました。食感がアクセントになり面白いと思ったのですが、人によっては残される方もおられました。

⇒ 大豆類(黄大豆、青大豆、黒大豆など)やインゲン系(白いんげんやうずら豆など)の豆を合わせるほうが、無難かもしれません。

 

青えんどうをジャガイモ、ベーコン、玉ネギと煮込みました。豆の量が多すぎたことと、ローズマリー、ローリエで煮込んだことで、口に合わない方もおられるようです。

⇒ 豆を減らすか、ジャガイモ&玉ネギ+ニンジンなどの野菜を増やし、豆率を下げる。

もしくは、カレーパウダーやトマトの水煮などを加え、味を変えてしまう。

 

自分が豆好きだから、周りのみんなにも食べてほしいと思って使い過ぎるのもNGですね。赤えんどう青えんどうともに、豆の表面に皮の厚みがあるので違和感を感じる方もおられます。

それと、使う量。やっぱり豆は、脇役でちょろっと使いが良いのかも‥‥ と感じた週末でした。

 

★「豆を主役にするなら‥‥」については、コチラに書きました。

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  1. 2017年 9月 07日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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