豆は「しあわせ」のタネである

着地点は見えているのか?

商品開発プロジェクト

12月につづき、2回目の試作会に挑む。自分の描くイメージと飲食店経営者さんの描くイメージをすり合せしながら、言われたセリフが痛かった。

「ホームパーティに来た人に食べてもらうだけなら、これで充分おいしいんだけど‥‥」

「うちは◯◯◯◯屋なんだから、店で出すのに相応しい商品になっているか、売り出したはいいけど、お客さんが見向きもしないなら意味がない」

「オーダーが重なったら、オペレーションはどうなるか? 僕らがやるならいいけど、スタッフがやれるのか? やれと言えば彼らもやるだろうけど、厨房がパニクって美味しくできるのか?」

「果たしてこの商品を、お客さんは金を払って食べたいと思うだろうか?」

 

そう。ぜんぶ、頭ではわかっています。

それらをすべてクリアした先に、豆を使った料理が商品として店で販売されるようになる。だから、共同開発をお願いしました。

 

豆を食べる人を増やしたい

無名人の私が何かをやろうとしたときに、集められる人の数は知れています。

あなたのために協力するよ、と力を貸してくださる人もいるけれど、それでは違うのです。

私を応援して豆を食べるのではなく、私が作ったものだから食べてくれるのではなく、味噌や醤油、納豆や豆腐のように、ふだんから当たり前に豆料理を食べる人を増やしたいのです。

 

1日と15日は「赤飯の日」、赤飯を食べようと言い続ける赤飯運動もやりました。

炊飯器でカンタンに作れる赤飯教室もやりました。赤飯教室なのに、赤飯以外の豆料理もいっぱい食べてもらいました。

味噌仕込会もしました。味噌の仕込なのに、みそ汁以外の豆料理もいっぱい食べてもらいました。

新聞や雑誌の豆料理も担当させていただきました。

豆に興味を持ってもらおうと、社会に小石を投じようと、国際マメ年の前半に豆イベントも主催しました。

豆イベントやマメ年をキッカケに、豆関係のところにあちこち豆のことを話して回りました。

フツウの人は、豆を水戻しして茹でて料理に使うのが面倒なら‥‥と、蒸し豆やドライパックの豆もたくさん紹介しました。そのレシピも多数公開しました。

よそ様のおいしい豆スイーツや豆料理を自分で食べに行き、「こんなお店がありますよ」「こんな商品がありますよ」と、豆の情報を載せ続けています。

 

だけどもう、ずっとこんなことをしていても、私一人の力で世の中は動かせない。豆ラボに遊びに来てくださる方々を豆料理でもてなすより、みんながふだん食べに行くお店で豆を使った料理が出てくるほうが、多くの人に食べてもらえると思ったのです。

2人分、4人分の料理なら作れるけど、8人分、15人分といった料理は味が決まらない。そのレベルの人間が、飲食店の大鍋ひとつを描けるのか?

お商売でロスは出せない。売上から材料費や光熱費、お給料も払って利益を出していかねばならない。その鍋の中身を「創らせてください」と私は提案を持ち込んだ。だから

「ホームパーティで出すんなら、これでいいんだけど」とコメントされた。あぁ‥‥

 

経営者の本気と、豆好きの本気。

骨子をもう一回、考え直します。

 

私にできることは小さすぎて、世の中を動かす力にはならない。

だから、繁盛店のメニューに載せてほしい。10人のうち、3人くらい「え〜、何これ? 食べてみたい」と思ってもらえるような、豆を使った商品を創り出します。

 

そういう店が、3軒、5軒、10軒と増えていけば、テレビや雑誌でも採り上げられるようになれば、デパ地下やコンビニさんが真似をする。そうしたら、一般の人も興味を持ち始める。

そのためにも、食べる人にとって「おいしそう」と、そそる食べものでなくてはならない。

 

豆は茹でたての熱いのをフーフーしながら、

ひとつ つまんでみるのが、いちばんおいしい。

ヘンに味を入れなくても、素のままの豆の味はおいしい。

 

あぁ、堂々めぐり・・・

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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