豆は「しあわせ」のタネである

青森 毛豆に懸ける人たちのアツイ思い

青森の毛豆とは

青森県で栽培されている枝豆のうち、莢(さや)に茶色いうぶ毛がびっしりと生えた在来種の枝豆のことを「毛豆」と呼ばれています。

稲穂が黄金色に実る頃に収穫される毛豆は、古くからその家ごとに代々受け継がれるタネと栽培方法で、各家ごとの「秘伝の味」とされてきたそうです。

 

9月22日開催された『最強毛豆決定戦’17』

青森県弘前市津軽屋台村かだれ横町で開催された『最強毛豆決定戦’17』、青森の方々以外に東京から審査に参加している方もおられました。おそらく関西から参加したのは、私一人だったろうと思います。

審査会場の様子は、コチラに少し載せています。

 

県外参加者の目から見た青森毛豆の最強を決める決定戦は、生産者さん、応援する人たち、審査する人たち、主催者である青森毛豆研究会の方々の「愛と熱意と誠実な思い」に満ちた素晴らしい催しでした。

 

青森毛豆研究会の大浦雅勝 会長

「東京の豆には毛がないことが不思議だった。今回で5回目となる決定戦、その始まりは‥‥ 青森で毛豆を作る人たちは皆、自分の豆が一番おいしいと言う。じゃあ、本当に一番おいしい毛豆を選ぼうと始めた。世界では毛豆と呼ばれ、日本人だけが枝豆と呼んでいる。毛豆はグローバル・スタンダードなのです・笑」。

大浦会長と毛豆研究会の皆さまが、このような素晴らしい会を5年も続けてこられたことを尊敬します。これからも末長く続けてほしいです。

 

公募で集まった一般審査員60名と毛豆研究会の会員さん、生産者さんなど80名で審査が行われました。緑色のかぶりもの(毛豆)を付けた男前さんは、司会者の中野さん。

 

予選は、各テーブルで11点の毛豆を食べ比べして豆票(投票)しました。

決勝戦は、予選の上位4点と昨年の入賞者分を合わせた7点から各自が最も「おいしい」と思う毛豆に1票を投じ、上位を決めます。

 

銅賞 エントリーNo.59 高杉小学校 学校菜園2年生

銀賞 エントリーNo.60 JIJI農園 一戸さん

金賞 エントリーNo.59 白戸サギさん

グランプリ エントリーNo.58 ふくし農園 福士さん

 

銅賞に選ばれたのは、高杉小学校2年生が育てた毛豆。私が味わった一莢は、他に比べて莢が程よい厚みで、豆のうま味も強く感じられました。小学生をサポートされた生産者・エヌワイ農園 八木橋さん(2013年グランプリ受賞者)のお力添えも大きかったと思います。

 

グランプリに選ばれたのは、ふくし農園の福士茂さん。福士さんの毛豆は莢がしっかりしていました。豆はストレートに「うまい!」と感じました。奥さまと共に20年栽培を続けてきた毛豆で初出場し、グランプリを受賞。「達成感でいっぱい」と、うれしさ満面の表情でした。

 

懇親会での毛豆な語らい

審査会、表彰式の後は懇親会。同じテーブルの皆さんと盛上り、ほかのテーブルの豆の研究をしておられる方々ともお話することができました。

弘前大学 八戸サテライトの地域連携コーディネーター・佐藤さま、弘前大学 農学博士の川崎先生、みちのく銀行から弘前大学にご出向中の高瀬さま、貴重なお話をありがとうございました。

 

青森の毛豆は、他県の枝豆と比べて莢がしっかりしてるなと感じました。厚みがあって、スジがピンと残るものもありました。うぶ毛の密度が高いことと同様、寒暖差や害虫から守ることが、莢も丈夫にしているのでしょう。

毛豆をおいしくする要因の寒暖差は、莢にも「毛豆らしさ」をもたらしているようです。人間にとって都合よく食べやすくするのが「品種改良」なら、在来種の野趣ある特性が「毛豆の中の毛豆」らしさなのだろうと思います。

審査員の9割以上は、子どもの頃から青森の毛豆を食べ続けてきた方たちです。懇親会の語らいを通して、青森毛豆の近未来を考えました。

 

この催しに来年は、丹波篠山や京丹波、新潟や岐阜、九州や北海道からも参加する方が加わればいいなと思います。

青森をお手本に、枝豆の栽培に力を入れておられる日本の各地域にも、枝豆のレベルアップとピーアールに努める熱い催しが広がっていけばいいなと願います。

 

青森毛豆研究会の皆さま、毛豆生産者の皆さま、のますますのご発展を心より願っております。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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