豆は「しあわせ」のタネである

坂本廣子さんの食育講演をお聴きしました

食育・料理研究家  坂本廣子さん

京都市消費生活総合センターで開催された坂本廣子さんの「未来に伝える食育」講演をお聴きしました。坂本さんはキッズキッチン協会の会長でもあられます。食育、防災、介護などの分野で多岐にわたり活動されています。

 

坂本さんのお話を、私は1月からずっと楽しみにしていました。なぜなら、2年前に坂本さんが全労済の新聞に書かれた原稿を読んで、いつの日かお会いしたいと願っていたからです。

 
坂本さんは「子どもの脳の発達には豆が一押し」と書かれていました。
 
  災害時の食事は、おにぎりやパンに偏りがちです。子どもは脳の発達期にあるため、そんな中でも質の良いたんぱく質を毎日とることが重要です。そこで私は、豆を食べることを勧めています大豆だけではなく豆類は全て良質なたんぱく質で、常温保存が可能です。いり豆、水煮缶やドライパック、きな粉、ようかんなども日ごろから切らさず食卓に登場させて食べ慣れておくとよいですね。
出典 Safety Family 2015・新年号 「災害時の食を支える台所防災」より

 

本日の講演テーマから豆の話が聞けるかどうかわからないけど、坂本さんにお会いしたくて、いつもの「前から2番目の席」に着きました。

 

坂本廣子さんのお話から、おぼえがき

・神戸生まれ神戸育ちの坂本さんは、大学時代の4年間を京都で過ごされた。お子さんは3人で、お孫さんもおられる。

・「昨今、日本では6人に1人の子どもが貧困状態にあるものの、表立ってわかりにくい状態にあります。金曜昼の給食から月曜昼の給食まで、満足に食べていない子もいる。こども食堂で月に1回食事を提供するくらいでは足りていない‥‥」との話は、心に痛い。

坂本さんは「子ども自身が料理をする力を身につける」ことを重視し、キッズキッチン協会の活動を通して食品スーパーとも協力し、「ワンコイン食育」にも尽力されている。

・家庭科の教科書をめぐり、文部科学省への働きかけ数回。卵以外に、生の肉や魚は家庭科室に入れられないことに疑問を感じ、家庭科ムラとの攻防を続けた。「子どもを見ない教育は、子どもに生きるために必要な力をつけることにはならない」。

「アクティブラーニングが定着するには、おそらく10年はかかるでしょう。子どもに教える先生を育てる期間も必要です」。

・坂本さんが大切にする子どもへの目線と接し方、「あなたは、小さな人だから自分で判断してね」に共感をおぼえた。

・「子どもは五感で育てる。食育は五感すべてを使う。幼少期の五感体験は脳に深く残るから、小さい頃に本物の良い体験をさせてあげてほしい」。

・「料理は段取り。おいしいがわかったら、マズイがわかるようになる。まず、最高のものを体験させて味覚を養う。料理体験は子どもに根底の自信をつけることにつながる。料理は子どもを育てる」

・「生きる力を育てるのは体験から。すべての子どもたちが自分の人生を生きていく土台をつくることが大事」

 

以上、講演をお聴きしながらのメモ書きより。私の聞き違い、認識違いがあれば訂正します。

 

坂本廣子さんのお話をお聴きして

子育てがしたいです。

私のように子どもがいない大人は、世の中にたくさんいます。6人に1人、貧困状態にある子どもがいるというのに、自分のしていることはどうなのだろう?

「うちは貧乏だから」と言われ続けて育ったことで、私には生きていく力がしっかり身に付いたと思っています。母の背中を見て育ったから、自分と家族の生活は私が支えていこうという意識もあります。だけど、それだけでいいのか?

 

関西弁丸出しで2時間以上、フルパワーで話を続けられる坂本さんのお話をお聴きして、ぬるい自分を思いました。

「子どもたちに、赤飯の炊けるにおいをかがせてあげたい。だからお母さんたちに赤飯の炊き方を伝えたい」と赤飯教室を開催したことが何度かあります。

「みんなで味噌を一緒に仕込むことで、みそ作りの楽しさを感じてほしい。半年がかりで自分で作った味噌を使って、料理をする回数を増やしてほしい」と、味噌の仕込会も続けています。

だけどねぇ、たったのそれくらいでは世の中は変わらない。いつも、いつも考えます。

 

豆をとおして私ができることって、何だろう?

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  1. 2017年 9月 07日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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