豆は「しあわせ」のタネである

和菓子店 青洋さんの7月の和菓子より

edalab. さんご贔屓の和菓子屋さん

豆ラボの観葉植物植え替えなどでお世話になっている京都市・紫竹のedalab. さんにお聞きしていました。「月に3日しか販売しないオススメの和菓子屋さんがあるんです」と。

edalab. さんのすぐ近くにある赤いテントの和菓子屋さん。入口にあった貼り紙に「老松ご出身の職人さん」と知り、恐縮しながら暖簾をくぐりました。

 

和菓子店 青洋(わがしみせ せいよう)さん、青山洋子さんのお店だから「青洋」という店名なのですね。店内は、小ぶりな器を扱う陶器屋さんか、お茶道具屋さんのような空気感を感じました。

ぜんぶで10種類ほどの和菓子が、ブルーグレイに水玉のクロスに行儀よく並んでいます。その説明を書いた文字がやさしくて、つい読み入ってしまいました。

 

桃のお味の葛まんじゅう「幻風景」

いちばん気になった2つをお願いし、「お日持ちはどれくらいですか?」とお訊きして、もう一つ追加。美味しい状態で食べられる日数の分だけ、計3品を分けていただきました。

 

まずは、日持ちが本日中の分から。

「幻風景」という商品名の葛まんじゅうです。手書きの説明書きには「夢か現か、目の前に広がる蜃気楼」とあります。プライス表示の説明に、岡山県産の白小豆を使った白餡と、南アルプスの浅間白桃が入っていると書かれていました。

岡山県産の白小豆は、北海道産より値の張る備中白小豆のことですよね。餡粒子が細かくてなめらかな仕上りの‥‥

うす桃色に透きとおる葛に黒文字を入れると、ほわ〜っと広がる桃の甘い香り。白餡の中には白桃の果肉が潜んでいます。なめらかな白餡と、歯ごたえを残すフレッシュな桃。あんこのお砂糖は、桃のフルーティな甘さを生かすように計算された分量に引き算されているんだろなと思います。

果肉と果汁の両方で桃の味と香りを伝え、ひんやりとした桃味の葛に涼感を表現した和菓子。「幻風景」の名に込めた見事な職人さんの手しごとを、うれしく味わいました。

 

 

今月は7月28日(金)、29日(土)、30日(日)の3日間、

来月は8月25日(金)、26日(土)、27日(日)の3日間、

9月は22日(金)、23日(土)、24日(日)の3日間、お店での販売をされるそうです。

 

機会をみて、また伺いたいと思います。edalab. さん、ステキなお店を教えてくださり、ありがとうございます。

和菓子店 青洋

青洋さんの2つのビジューについて、8月1日の豆なブログに書きました。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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