豆は「しあわせ」のタネである

続・京都和菓子店 青洋さんの7月の和菓子

京都市北区の和菓子屋さん

7月29日の豆なブログに書いた[和菓子店 青洋]さんの7月の和菓子、続編です。

最初に販売日当日が消費期限の葛まんじゅう[幻風景]をいただきました。期限が少し長い[ビジュー]という冷菓を翌日、翌々日にいただきました。

 

店の入口に貼られていた手書きの志

国産の小豆、砂糖、餅粉、米粉を使用し、伝統の技法を生かし、匂いを残しつつ、現代の生活スタイルに合う和菓子をお作りしていきたいと思います。

 和菓子店 西洋 青山洋子

の文言も、なんとなく脳裏にありながら、青洋さんの和菓子を味わっております。

2つの[ビジュー]

赤い紙紐で結ばれたパッケージが、店で並んでいるときに目に入りました。ひとつずつ手作業で器用に結ばないと、こんなもろい箇所には結べません。無器用な手で結んだのでは、ずり落ちてしまいます。

こういうことで、口にする前から丁寧な手仕事への期待感が高まります。

 

ビジューの意味を調べてみると、フランス語で宝石を意味するそうです。

和菓子にフランス語の名前、その名前を発想させる和菓子とは?

 

ひとつはキウイと水ようかんが入った寒天でした(写真左)。寒天と水ようかんの異なる甘さと舌ざわりに、キウイの酸味と水煮にした小豆の砂糖を加えない自然な甘さがバランスよくおさまって、いいなと思いました。

 

もうひとつは、トウモロコシを巧みに生かした寒天でした(写真右)。スプーンですくって口にした瞬間、トウモロコシのお味が広がり、青山さんの書いておられた「匂いを残しつつ」の気概を感じました。トウモロコシの繊維が嫌味なく上手に封じ込められているように思いました。

あとで材料表示を見たら、小豆以外に白小豆や手亡豆も使われているとのこと。メモ代わりに撮らせていただいた店内商品説明を見返したら、トウモロコシの水ようかんは

岡山県産の白小豆を使用した白餡と長野県産のとうもろこしでお作りした水羊羹

と書かれています。白い小さなキューブは、

京都北野とようけ屋さんの豆乳でお作りした豆乳寒天

とのこと。真夏の暑い日に口にしてトウモロコシにばかり意識が向き、残念ながら手亡豆の所在は私の味覚ではつかめませんでした。

 

青洋さんのビジュー、ひとつ350円。謎解きを進めながらも、さすが京都の和菓子と納得できる商品です。

 

月に3日だけ購入できる青洋さんの和菓子。ほかのももっと味わってみたいから、8月、9月の営業日をカレンダーにメモしました。

8月は、25日(金)、26日(土)、27日(日)の3日間、

9月は、22日(金)、23日(土)、24日(日)の3日間、お店で販売をされるそうです。

京都和菓子店 青洋 営業時間やアクセスなど、詳細はコチラ

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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