豆は「しあわせ」のタネである

新 和菓子噺

藪光生 先生のご著書「和菓子噺」と「新和菓子噺」

全国和菓子協会の専務理事であられる藪光生 先生のご著書「和菓子噺」を読んだのは、1年以上前のこと。そして、この度の「新 和菓子噺」は、神戸で10月7日のご講演をお聴きした際に入手しました。ちゃんと藪先生直筆のサインも書いていただきました。

◎和菓子噺の初刊が発行されたのは2006年3月、

◎新 和菓子噺の初刊は2017年4月に発行されています。

 

先生の新刊を半年も知らなかったことを反省しつつ、スイスイ読みました。そして、2冊とも付箋だらけに‥‥

 

和菓子は、日本人の生活文化の中で育まれてきました。

和菓子には語るべき歴史もあり、外国との交流がもたらした融和もあり、植物性の原材料がもたらす健康性もあり、郷土との結びつきやあの小さな形の中に季節を映しとる技もありますが、何よりも日本人の日々の営みというか、生活の中に存在している文化こそが今日の和菓子を生み出したと思うのです。

その和菓子の魅力を少しでも多くの人に知ってもらいたいとの想いが昂じて2006年に「和菓子噺」を書きおろしましたが、内容的にもさらに充実を図りたいという考えから、内容に手を加えて本書を発刊することになりました。

新和菓子噺「はじめに」より

 

 

「新 和菓子噺」を読み終えて

藪先生のご著書を読むたびに、美しい日本語を知ります。誰かが書いておかなければ消えてしまうかもしれない旧き良き日本の文化を、藪先生は清らかな言葉にのせて文字にしたためてくださっている。と、私は感じるのです。

自ら人に会い、話をして収得した情報をわかりやすくまとめて、私たちに伝えてくださっている。本にしるされた文字を追いながら、藪先生のにこやかなお顔が浮んできます。

本に書かれていることの意味が、辞書をひかずともおおかたわかる‥‥ 日本人でよかったなと思うのです。

 

これまで何回かお聴きしてメモが間に合わなかったご講演の内容も、この本に詳細に掲載されています。

「桜餅」の正しい食べ方や、水羊羹やゼリーは「水菓子」ではないことや、和菓子の一般的な分類の中に「おかもの」「かけもの」などがあること、ぼた餅の「ぼた」は「仏陀」からきているのではないかという藪先生ならではの解釈、「敷き砂糖」なる砂糖の用い方、‥‥ 付箋はもっと貼っています。

なんと言えばよいのか‥‥、

藪先生の著される書物は、和菓子と和菓子を作る人、食べる人に向けた柔和な慈しみの眼差しを感じる本なのです。よほど和菓子のことがお好きなんだろうなと思います。

70代の藪先生が、いつまでもお元気に私たちの前を歩いて行ってくださることを願います。和菓子のことで、藪先生に追いつこうとは思いません。和菓子の材料となる豆のことで、少しでも藪先生の知識とご経験に近づくことができたらいいなと思います。

個人的に、私が勝手に「師」とあおぐ藪光生 先生。そのような方に巡り会えて、よかったなと思います。

 

新 和菓子噺、とても良い本です。和菓子好きな方、情感豊かな日本の文化を好まれる方のお心に届く本だと思います。

 

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2017年 11月
« 10月   12月 »
   1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30    

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

バックナンバー