豆は「しあわせ」のタネである

週に1回、豆料理を作ってみんなと食べよう

2018.03.05

2件

そんなに難しいことなんかなぁ?

2月某日、ある集まりの最後に私にマイクが渡されました。私は言いました。

「まずは、ここに居る皆さんが週に1回、豆料理を作るというのはいかがでしょう。それを美味しそうに食べて、家族や友だちや恋人と一緒に食べる。そうすると、周りの人たちも、『あぁ、豆ってこんなに美味しいんだ〜』と喜んで食べて‥‥。豆好きな人がちょっとずつ、私たちの周りから増えていくように思うのです。

男も女も関係なく、ここに居る私たちから始めませんか」と。

会場はシラケました。義理の拍手すら起こらず、司会の人も私の発言に一言もふれずに、会は終了しました。

 

いいんです。所詮、仕事でやってる人たちの感覚はそんなもんです。

でも、私は本気だから。

私が豆好きだから、私につられて豆を意識するようになったという人が、これでもけっこう居るんです。

私はこれからも、豆のことを言い続けるし、豆っぽいことに首を突っ込むし、周りの人に「これ、食べて〜」と配って回ります。そうやって5年、10年続けていくうちに世の中は動く。

私が動かそうとか、大層なことは思っていません。私より影響力のある誰かが、私より商売のセンスがある誰かが、豆のこと流行らせてくれると思うのです。私には、小さな力しかありません。だから、あきらめない。言いやめない。小さな力しかないから、これからもずっと、声を発しつづけていきます。あきれられても、アホみたいに‥‥

 

時々つくる、手間がかりの豆料理

1週間に1回、私が豆料理を作るのは大変でも何でもなくて、逆に豆を使うなと言われるほうが何倍も苦しいことです。

夜のうちに乾物豆を水につけて、翌朝キッチンに入ると同時に火にかけて、乾いた食器を片付けたり、神棚の水を新しくしたり、湯を沸かしたりしている間に豆を茹でて‥‥ 昼前や夕方、冷蔵庫をのぞくと入ってる食材と適当に合わせて料理をつくる‥‥ ブログにも載せない、手間をかけない、何かを「しながら料理」ばかりです。

だから、時にはちゃんと食材を買い揃えて、料理本やプリントアウトしたレシピを見ながら、誰かに喜んでもらうために豆料理を作ろうと思うのです。

難しいのは作ることではなく、おいしそうな写真に見える昼間に写真を撮るために、昼過ぎまでに料理を作ること。仕事してるし、昼間は打ち合わせや取材やなんやで動いているし‥‥

難しいのはタイミングよく出来立てを誰かに食べてもらうこと。

 

時々、妙に手間のかかる料理を作りたくなります。

写真は伊藤美由紀さんレシピ本より、手亡豆と鶏肉のレモン煮込み。

白ワインが入るから肉はやわらか、レモンとケイパーの酸味でスッキリしたおいしさに出来上がります。

 

関連記事

コメント

    • 長谷川 嘉典
    • 2018年 3月 06日

    こんにちは。「私が豆好きだから、私につられて豆を意識するようになったという人が、これでもけっこう居るんです。」。私もその一人ですから(笑)。

      • Nodoka
      • 2018年 3月 06日

      長谷川さん、こんばんは。4月1日の渉成園【あずきフェスタ】に来られませんか?
      きっと、感涙もののあずき商品がいっぱい登場しますよ。
      ふるまいぜんざいのところに居ますから、お庭の散策前に声かけてください(^^)

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2024年 3月
« 2月   4月 »
     1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
Instagram

バックナンバー