豆は「しあわせ」のタネである

下鴨「すがい」の てづくりとうふ

「すがい」さんリベンジ

木曜日が定休日の「京都・下鴨 すがい」さん。日を改めて、再訪しました。人気の「からしとうふ」は取り置きの電話を入れて、一緒に「よもぎとうふ」もお願いしていました。

下鴨神社にほど近い下鴨本通から少しだけ入ったところにあるおとうふ屋さん。やはり、暖簾がかかると、お店の気配が違いますね。

店にはご主人と奥さまがおられ、ショーケース越しにとうふを受取り、そうしてもう一品をどれにしようか迷っていると‥‥ 豆乳の試飲をいただきました。(^^)

「こちらのお店で、人気のおとうふはどれですか?」そして、薦めてくださったのは「極」とうふでした。おとうふ3つで、1,220円(だったと思います)。おとうふと思うと、けっこう良いお値段ですが、クールデザートやスイーツと思えば何ら違和感はありません。

 

夏の定番「からしとうふ」

からしとうふ」なる食べ物を、私はかつて一度だけ食べたことがあります。まだ観光客として京都に来ていた頃、東山の二年坂か三年坂か、坂の途中にある小料理屋さんのお昼にいただきました。

5月初めに七尾・茜屋さんで味わったとうふにも辛子が入っていましたが、あちらは「茶わんとうふ」という名前で青柏祭の頃に売られるとうふだそうです。とうふの中に辛子が入っているもの、辛子の小袋が茶わん型のとうふと一緒にパックの水に浸かっているものがありました。

「すがい」さんの「からしとうふ」は‥‥

木綿とうふのような生地あとが残るお椀型のおとうふです。ちゃんと中に辛子が入っています。辛子は海苔に包まれて、とうふの中に入っています。

からしとうふ。鼻にツーン! 辛くて、おいしい。おいしくて辛い。

TV番組「京都人の密かな愉しみ」でヒースロー先生も食べておられたことを聞かされたのは、食べてしまったあと。ヒースロー先生によると、先に皿にお醤油を入れて、とうふの中から海苔とからしを出して、醤油に辛子を溶いてから、とうふに少しつけて味わうみたいです。

「すがい」さんのは、上に青海苔もかかっています。「からしとうふ」を食べていると、まるで自分まで京都人になった気分。テンション上がります。

 

よもぎとうふ

こちらは塩で食べるか、黒蜜をかけてスイーツ感覚で食べるのがおすすめだそうです。

塩と半分ずつ、黒蜜もかけてみましたが‥‥ とうふの味わいが消えてしまう‥‥

私としては、よもぎとうふもスイーツ感覚より豆腐として食べたいと思いました。

 

にがりとうふ 極

絹ごしとうふより、もっとソフトな口当たりです。おそらく400円くらいするのでしょうか? なめらかで、フレッシュな大豆の味わいに感じました。

「すがい」さんの大豆は、この時期、富山と滋賀のものを使用されているそうです。

 

いい水の湧くところに、おいしい豆腐屋さんがある。すがいさんは下鴨神社と同じ水系で、しかも、「下鴨神社より上流にあるから、水がいい」と言われる方もおられるとか。

てづくりとうふ、ほかにも気になる豆腐がいくつかありました。次は「山椒とうふ」を買いたいな。

 

てづくりとうふ すがい 京都市左京区下鴨膳部町一 製造者 菅井 清さん

*2階サロンでのお食事については、こちらに書いています。

*「さしみゆば」については、こちらに書いています。

*てづくりのお惣菜については、こちらに書いています。

*「京飛竜頭」と大村しげさんエピソードは、こちらの後半に

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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