豆は「しあわせ」のタネである

豆を主役にするなら‥‥

存在感を消すこと

一昨日の豆なブログに「豆は主役にならないほうが良い食材だと思います」と書きました。いくら豆好きでも、毎日手を替え品を替え、そればかり出されたらイヤになるかもしれません。

だけどね、たまに食べるなら、豆が主役でも良いかも‥‥。幾種類かの豆を、違う料理にちょっとずつ変えて使うのもアリですね。豆は表情がカワイイから、料理の一皿にチョンと顔をのぞかせたら、愛嬌がありますし‥‥(豆好きの偏見?・笑)

また、その逆もアリです。

例えば豆腐大豆と水とニガリからできているのに、大豆の姿はありません。

例えば羊羹あんこ、和生菓子。豆の存在がわかるような、わからないような、アンコに使う小豆や、きな粉は、最初っから甘い豆だと思っている人もおられますが、小豆もきな粉(大豆)も砂糖を加えないうちは、豆の味なんですよ。

 

◎豆のポタージュ・スープ

例えば? と考えていたら浮かんだ料理。それは、豆のポタージュです。水煮にした豆と、炒めた玉ネギをミキサーにかけて、豆粒の存在がわからないくらいにすり潰します。鍋に移して、牛乳などでのばして出来上りです。

(レシピはこちらに載せています)

大豆でも、白いんげんでも、おいしくできます。温かいポタージュも、冷たくしてビシソワーズ風に出しても、どちらもおいしいです。

 

◎豆のカレー、チリコンカン

強い味で豆の味を消してしまうこと。大豆ひよこ豆などは食感が残るくらいに煮込み、少しは存在感を主張してください。

いんげん豆キドニー系の豆は、どろどろにならないように気をつけながら煮込みましょう。海外では、ドロドロ煮くずれた豆が好まれるところもあるようですが、往々にして日本の男性は喜ばれないようです。

小粒なレンズ豆ムングダルなどはたくさん入れても、さほどイヤがられることはありません。スプーンですくったとき粒ツブが見えると「あ、豆入りね」と認識してもらえます。2日目のカレーは、だいぶとろけて形が消えてきますね。

 

たっぷり堂々と、豆っぷりよく使うこと

◎ポークビーンズ、五目豆、ざぜん豆、お正月の黒豆、‥‥どれも豆なしには成立しません。

あんこぜんざいおはぎぼたもち小豆の存在が素晴らしい!

枝豆、これはもう、不動の人気です。老若男女に広く愛されているのを感じます。

 

 

白いんげんや、虎豆紅しぼりなどを茹でてつぶし、モンブランの絞りに使ったことがあります。

和栗のモンブランは手間がかりで高価ですが、豆を使うと比較的調理しやすく、価格もお手頃におさまります。カボチャや紫芋のモンブランを見かけることが多いから、いずれ豆モンブランも流行ることでしょう。

 

豆は主役にならないほうが良い食材だと思います。と言いながら、世間の食の好みをわかっているからこそ、思う存分、豆を主役にどっさり使いたい日もあるのです。

週1、月1くらいだったら、周囲も寛容にお付き合いくださるのではないでしょうか。

全国の豆LOVEな皆さま、私と一緒に豆料理を作って、食べて、豆っぽい話をしませんか。(^^)

 

 

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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