豆は「しあわせ」のタネである

近所の「とらや」へ

2019.01.07

2件

花びら餅を食べたくて

お粥生活11日目、七草粥を作りました。本来でしたら、うやうやしく有難みを感じるはずなのに、正直なところ「もうそろそろ粥生活を終えたい」と思いました。

喉は痛いけど、おそるおそる食べるジャンルをひろげ中です。今日現在OKな食べ物は、おかゆ。とうふ。プリン。ヨーグルト。蒸しパン。ゆるゆるに煮た小豆。くたくたに煮た白菜のやわらかいところ。ジャガイモのポタージュ。

 

チャレンジ食べ物は、花びら餅。行動範囲もまだ限られているから、近くの和菓子屋さんへ。

護王神社 ⇒ とらや京都一条店 ⇒ 虎屋菓寮 京都一条店

とらやの店舗では、既に花びら餅は売切れでした。

「もしかして、喫茶でだったら食べられますか?」とお訊ねしたら、問い合わせてくださって「1個なら大丈夫です」とのこと。取り置きしていただき、徒歩1分ほどのところに併設の虎屋菓寮へ。

花びら餅と抹茶のセットは、確か1,500円と載っていたような‥‥

「お正月だし、いいか」と入ってみたら、(日曜午後は)11組待ちでした。待ち時間は、おそらく30分〜1時間くらいとのこと。ん〜。

ここでも交渉です。「花びら餅は喫茶しかダメですか? 買って帰ること、できますか?」と。菓寮でもテイクアウトできるのですね〜♪

 

「とらや」の花びら餅としおり

とらやの花びら餅、648円でした。食すのは、おそらく2回目か3回目です。以前の記憶は、品良く淡い味わい。

たった1つしか買わない客にも、箱に入れて、しおりを添えて、紙袋に入れてくださいます。648円は、包装資材も買っていると思わねば‥‥ 黒文字も付けてくださいます。

いつも迷う花びら餅の置き方は、牛蒡が上で水平になるように、虎屋菓寮のショーケースで学習済みです。

さぁ、食べよう! と思ったけど、その前にしおりを読んで花びら餅のおさらいを‥‥

「菱葩(ひしはなびら)」を原型とする味噌仕立てのお菓子です。・・・そう、みそ餡が絶妙なのですよね。

「菱葩」は、丸い餅に小豆の渋で染めた菱餅を重ね、・・・丸い餅を折るから半円形ですね。小豆の渋で染めた菱餅??? ん、それはどういうこと? と思ったら、読み進めるわけにはいかず、ぴらりと花びらをめくってみました。

おー! こういうことでしたか! (花びら餅さん、スカートめくりみたいで、ご免なさい)

写真に見えるシャリにのった本マグロみたいな血色のいいのが、小豆の渋で染めた菱餅ですね! ほら、手前が開いたVの字でしょう。両端もVで、向こう側もV、平らにすると菱形です。あぁ、だから「菱葩」なのでございますね!

もう、食べる前から感動です(^^)

お餅の中に赤い菱花びら餅、この赤いのが花びら餅の語源でしたか(^^) 黒文字で切るのは容易ではありませんが、ちょっとずつ味わいながら、その上品なお味を喉にくぐらせました。

「牛蒡は押し鮎の見立て」で長寿を願う歯固め・・・ 大丈夫かな? と思いましたが、和菓子用のやわらかさに調えられており、よくよく噛んでいただきました。

 

昨年1月にリカレント講座でお聞きした奥村彪生(あやお)先生の菱葩のお話を思い返しながら、とらやの花びら餅を堪能しました。「とらやでは、1690年に菱葩を御所にお納めした記録が残っています」と、しおりに書かれていますが、それは、奥村先生のお話でお聞きした「ひし花びら餅として吉田神社に残る鈴鹿家の日記に、二代将軍 足利義詮(よしあきら)公(1330〜1367)に献上した記録がある」から300年以上も後の出来事なのですね。

1690年とか、1300年代とかの記録が残っている京都という土地は、知れば知るほど面白いです。648円で味わう「ディープ京都」を満喫しました。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2019年 1月 08日

    のどかさんブログ更新に安堵しました。
    花びら餅は長い事食べてないです。
    お茶してた時は新年に何時も頂いてたけれどはるか昔です。
    無理しないでくださいね。

      • Nodoka
      • 2019年 1月 08日

      高橋さん、こんばんは。
      いつもお気にかけてくださり、ありがとうございます。
      花びら餅、おいしくいただきました。
      牛蒡を上に置くと思っていたら、昨夜のテレビ「グレーテルのかまど」に出ておられた裏千家の先生のお点前では、牛蒡が下で半円が上向きでした。本当はどっちが正しいのか、気になります。
      ちょっとずつ、ちょっとずつ、フツウに戻していきます。

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五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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