豆は「しあわせ」のタネである

【京丹波】和知黒の枝豆を求めて

京都府船井郡京丹波町の和知へ

和知(わち)、そこは10年前に一度だけ訪れたことがある、おいしい黒大豆の産地。以前行った時は交通手段がなく、駅前のみの散策で終わりました。その数年後、和知の道の駅で「和知黒」の枝豆を知ったことは大いなる発見でした。「こんなにおいしい枝豆があるんだ!」と、ずっと記憶に残っていました。

少し前に「和知で知り合いが黒豆を作ってるよ。一緒に行く?」と誘ってくださったのは、きもの友だちのKさん。和知黒の生産者さんの畑を訪ねるチャンスを作ってくださいました。

台風翌日、天候が気になりながらも、いざ!

 

和知の野間邸へ

和知駅で迎えてくださった農家さん。旦那さまはお勤めと農業を兼業し、奥さまは畑仕事と家事に専念されているとのこと。お家に着くと、さっそく茹でた黒枝豆を出してくださいました。

大粒、ふっくらとした茹で上がり。丸々とした粒に手が止まりません。2粒豆、3粒豆ばかり。1粒豆は数えるほど。しかし、これは選抜の黒枝豆でした。

「ホントはね、あと2週間くらいたって、もっと見た目が悪くなってからのほうが美味しいのだけど‥‥」と奥さま。「はい。中期〜後期にかけての美味しさを言っておられるのですね。同感です」と心の中でつぶやいて、和知黒についての説明に耳を傾けました。

ご主人の野間正幸さんは、この地域で評判の和知黒栽培の名人で、応接間には京都農業協同組合の黒大豆求評会最優秀賞の賞状がありました。何年も連続受賞されているとのこと。

和知黒は「新丹波黒大豆」として販売される黒豆で、大粒で味が濃いのが特長。栽培期間が長く手間がかかるため、奥さまいわく「この辺りでは“苦労豆”と呼ばれています」と。

説明をお聞きしながらも、私たちの手は止まりません。おいしいなぁ、和知の新丹波黒枝豆。

 

裏庭と神社寄りの豆畑

野間家では、ご家庭で召し上がる枝豆と大納言を野間邸の東側の畑に、出荷する用の黒大豆と大納言を近くの畑に植えておられます。

裏の畑には奥までズズーッと3列の黒大豆が育っています。葉っぱの下に丸々とした黒枝豆の莢が見えています。

さすが、和知黒の枝豆、粒の大きさもLLサイズ。側面から見るボンキュッパのスタイル美人感は格別です。台風で吹かれ、大雨に打たれ、傾いた枝豆もあれば、土に着いたものもあり、枝豆の畑にはまだ水が残っていました。

枝豆の脇のほうに植えられた大納言の莢は、緑色から黄色へ変化している途中のようです。同じ畑で、新丹波黒と大粒の丹波大納言が育っています。その様子が私には、お内裏様とお雛様のように思えました。

台風に負けずに残った豆さんたち、このまま元気に実を膨らませ、枝豆になる子と黒大豆になる子と大納言小豆になる子と、どの子もみんな立派に成長してくださいね。

(左から友人Kさん、野間さん、私)

野間家の畑は、ご主人と奥さまが2人で育てておられます。お話好きな奥さまと無口でやさしいお父さん、いいなぁ〜。二人の愛情をいただいて、豆がおいしく育つはずです。

(野間さんの奥さま)

 

野間家からのいただきもの

神社寄りの畑は、枝豆で食べる和知黒ではなく黒大豆のための畑でした。台風のせいでやられた枝と、裏の畑の枝豆をごっそり抜いて、ご主人は私とKさんに持たせてくださいました。

枝から葉を取り去るときは、生えてるのと逆に折ると取りやすいことも一緒に作業しながら習いました。

奥さまからは‥‥ 完熟の黒大豆と大納言小豆、そしてイチジクも! たっぷり、どっさりのおみやげをありがとうございます。

黒枝豆は、日、月、火と味わって今夜でお終い。初期の和知黒の枝豆は、プリッとして味わい豊か。温かいうち、中にはコーンみたいな味に感じるものもありました。豆の中の乳成分がやわらかく感じるものもありました。

 

あぁ、こんなに毎日、枝豆を食べてよいのでしょうか。しあわせです。

イチヂクは赤ワインで煮てみました。

野間さん、奥さま、ありがとうございます!

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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