豆は「しあわせ」のタネである

菊の御紋の樂雁

不思議なおいしさ

自宅にあった和菓子、食べていいと言われて口にしたら素朴なお味がおいしくて、じんわり溶けていくときに、ほんのり甘くて「きな粉を固めた和菓子かな?」と思いました。

しばらくしたら、また家にあって‥‥ 個包装の紙に「長野県〜 株式会社 小布施堂」の名が記されています。この和菓子、表面に菊の御紋が刻まれています。コレ、ただものではないよね‥‥

 

ネットで長野県の小布施堂さんを調べるけど、これと同じ商品は販売されていません。

ネットにある小布施堂さんの樂雁(らくがん)は、赤えんどうで作られていると書かれています。栗を使った商品も多数載っています。

同県の他社さんの樂雁には栗の粉を使ったものも載っています。

 

この菊の御紋、栗の粉? 赤えんどう? どっちだろう‥‥???

 

善光寺大本殿さまの‥‥

わからないから、小布施堂さんに電話をかけました。詳しい方と代わってくださり、教えていただくことができました。

この樂雁は、確かに小布施堂さんで作られているもので、善光寺 大本殿さま専用の配合で作られているそうです。赤えんどうを粉に挽いて、砂糖と練り合わせて固めたもの。抜き型も特別で、ほかでは使えない型だそうです。

ちなみに、市販されている小布施堂さんの樂雁より、やや甘さをおさえておられるそうです。

 

私の知っている落雁と、この「樂雁」は別の食べ物です。

ふつうに知ってる落雁は米粉などでできていて、口にするとなんだかパフパフぼそぼそして、口の中の水分を持っていかれて、どちらかと言うとあまり得意な食べ物ではありません。

この菊の御紋の樂雁は、やさしい甘さとパキッとした凛々しさが感じられ、菊の御紋を目にしながら口にするせいか、もっと食べたい味なのに一度にたくさん食べたらバチが当たりそうで‥‥ 静々と、粛々と、うやうやしくいただいております。

手元にあと2つもらってきたけど、今日はひとつしか食べません。

 

善光寺と言えば、御朱印を100箇所回って集めた後に行くところなのですよね‥‥

西国三十三所観音霊場・坂東三十三所霊場・秩父三十四所霊場の「日本百観音」をすべて巡拝し終えたら長野の善光寺に参拝することが慣例とされている。というお話を、次の特集の調べもので読んだばかりだったので、よけいに「善光寺」に反応しました。

もしかすると、私が感動を覚えた樂雁は、御朱印ガールの皆さまの満願成就のご褒美菓子なのかもしれません。真実や、いかに??

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら

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