豆は「しあわせ」のタネである

朝ラーとコロンブスの卵

「豚骨豆腐」最終日に、梅田で開店待ち

加藤くんの「百年豆腐」と一風堂の「白丸とんこつ」が一つになった「豚骨豆腐」が食べられる最終日、3月31日平日の月末、年度末にも関わらず、万障繰り合わせて朝一で梅田に行きました。行列ができていたら‥‥ と懸念して出向き、並びの1番を獲得!(^^)

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白丸とんこつ百年豆腐」、銀座で食べて忘れられなかったのです。しかも、福岡県八女市の豆藤・加藤くんのところで作る豆腐なのですから‥‥

 

やわらかな豆腐と、やわらかな発想

白丸とんこつ百年豆腐、この前はおなかに余裕がなく、お豆腐とスープしか入りませんで‥‥ 今日は替玉まで‥‥ (麺は博多の極細を半分量です)

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食べていて思ったんです。「あ、これ、コロンブスの卵だ!」と。

食べたらみんな思うんです。「あ〜、おいしい!」「さすがやね〜」と。

食べてない人も思うんです。「あ、一風堂のすることね」「豚骨スープに豆腐を入れる、そりゃあ合うでしょうね」と。

だけど、全国に全世界に何万軒のラーメン屋さんがあったとして、ラーメンのスープに麺ではなく最初から豆腐を入れ、商品として売る店はなかったと思うのです(おそらく)。

豆藤・加藤さんを紹介するリリースには、「一風堂創業者の河原さんのところに新しくできた豆腐を食べてもらおうと持参したところ、ちょうどラーメン試作中のところに出くわし、豚骨スープに入れてみよう、と。そしたら『うまいな、これ!』と商品化につながった」というような話が書かれていました。

加藤くんと河原さん。年齢はずいぶん違うけど、大人の男が認め合う関係で、二人ともおいしいものを探求するハートの持ち主だから、共鳴しあえる関係なのだと思います。だから、加藤くんが持参した豆腐を、河原さんはスープに入れてみた。これも、食材同士の「出会い」ですよね。

 

誰もやったことがないことに取り組む

何で「豆なブログ」にラーメンのことを書くか、何回もこの商品について書きたいか、

それは、豚骨豆腐が美味しかったから。豆腐は大豆からできる食べ物だから。豆腐をとんこつラーメンのスープに入れる、誰もやらなかったことを最初にやったのが一風堂だから(たぶん)。奇をてらうわけではなく、シンプルにおいしいものとおいしいものを合わせただけのこと。だけど、誰もやらなかった。

前例のないことをやる。カッコいいなぁ、と思うのです。私は一風堂・河原成美さんの40代、50代を間近で見させてもらっていました。道のないところに道をつくる人の生き方に、今でもあこがれます。

河原さんが「ラーメン屋の横のつながりをつくる」と奔走した40代、50代にならい、私は「豆に関わる人たちの横のつながりをつくる」と思って動き始めました。

生産者と問屋さん、販売店さん、商品開発をする人、飲食店さん、シェフ、豆好きな消費者さん、豆を使うご家庭の主婦の皆さんをつないでいくことが、豆の業界を底上げすることにつながると思うのです。ただの豆好きが、分不相応なことを申してスミマセン。

私はラーメンを作ることはできないけど、ラーメンの原稿を10年以上書かせていただきました。いま私は毎日、豆のことを書いています。

 

「2016 国際マメ年」、世界規模で豆に脚光があたる年です。どうぞ、応援してください。

 

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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