豆は「しあわせ」のタネである

立春につき

2月3日、立春

春が立つ、春が始まる、旧暦のお正月。

かつて、節分は大晦日だったのですよね。

いつもだったら2月3日が節分だから、今年は1日前倒し、なんだかちょっとヘンな感じです。豆の新しい年が始まる予感。

何度でも、何回も、新年はやってきます。錆びない、枯れない、自分を諦めない。リスタートのボタンを押すのは自分です。

 

2月2日、節分

今年も無事に豆まき神事が終わりました。

節分祭、追儺、神賑行事。

鬼やらい、鳴弦弓神事、四方奉射ノ儀。

どれくらいの人が、福豆まきに参加されたのでしょう。

境内に入りきれないくらいの人・人・人! 心配された雨に邪魔されることなく無事に開催され、宮司さんや神職の方々も安堵しておられました。

例年どおり、京都 御所西「護王神社」にて、豆まき人のご奉仕をさせていただきました。

 

護王神社の豆まきは「福は〜うち! 福は〜うち!」としか唱えません。あとで知ったところによると、鬼さん(役の方)も一緒に福豆をキャッチする側に混じっておられたとか。

手前のほうで「豆を入れてください」「こっちにも、ください」と大きな袋を開いておられる方々の声が響きます。子どもたちがあたふたしてるから、手に握らせようとすると、大人の手がサーっと伸びてきます。

升がカラになると、何度も基地に戻り「福」を補充。

遠くに放るときは、アンダースローで勢いをつけて「えいっ!」「届け〜」と念じながら投げています。

近くのときは、そーっと投げると、怖い手がヒュンと伸びてきます。

かれこれ、6回、7回くらい豆まき人のお務めに加わらせていただきました。もらう側だった頃とは別の視点から、豆まきを体感させていただいています。

福は〜うち、福は〜うち。

たくさんの福が皆さまの手に届き、壇上にあがらせていただいた私たちにも、おこぼれが降ってきますように。

 

おいしい節分

◎出町ふたば の福豆大福。つぶあん

丹波白大豆が、大福生地に4粒、5粒と入っています。表面に透けて見えるのがうれしい。下鴨神社でご祈祷された福豆だとか。節分を前に、神社では大豆にお祓いをされたのですね。

あんことお餅、福豆白大豆が絶妙のバランスです。

いつも混んでて、電話予約の電話もつながらないほど人気の出町ふたば。歯医者さんの帰り、夕方5時半ギリギリに行ったら、さほど並ばず3〜5分待ちくらいで購入できました。

ショーケースにあと1個だけ残っていた福豆大福、誰も買いませんようにと祈りながらハラハラして待ちました。いつもの豆大福も残り10個も無いくらい、櫻餅が4つだけ残っていました。

 

◎とうふ工房 うえ田 立春大吉とうふ

 

節分の時期だけ販売されるとうふです。おふだと塩と節分豆がセットされています。

パッケージに貼られたシールに「白い豆腐には、邪気を追い払うほどの霊力が宿る」「幸福を呼び込む」などの文字。正に「鬼は外、福は内」を表現する食べ物なんですね。

 

◎洋菓子店にノカニーノ 恵方巻ロール

かのこあずきとフルーツが入っています。ふんわり生地がおいしい、ホイップクリームがおいしい。フルーツの酸味とあずきがうれしい節分のお菓子。

福岡県太宰府市のお菓子屋さんが作られています。

「ニノカニーノ」という店名は、オープン前に私のネーミング案が採用されました。オープンから14〜15年、ご縁をいただいているお店です。

いつも、恵方巻ロールとお菓子をお送りくださり、ありがとうございます。

 

縁起ものをおなかに納め、新しい豆の年を始めます 😊

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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