吉野敏明さん著書「四毒抜きのすすめ」を読んで

読む前から、迷いでいっぱいでした。読んでいる途中に、たいそう不安になりました。読み終えたら、とても重い気持ちになりました。
読み終えて2週間くらい。何人かの人に話をして、さまざまな方向から考えてみました。
「四毒」とは
銀座エルディアクリニック院長 吉野敏明さんのご著書によると、「小麦・植物油・乳製品・甘いもの は、体を壊す4つの毒である」ということ。

この本には医学的な見地からも、様々なタブーが掲載されています。長年の思い込みに対するNGも書かれています。
例えば、ヨーグルトは乳製品で、オリーブオイルは植物油。これまで腸活を意識して口にしていたヨーグルトや、身体に良いと思って多用していたオリーブオイルも、実はよろしくない食べ物だったようです。
ヨーグルトがダメなのは、乳製品に含まれるカゼインとホエイには発がん性を高める可能性があるから。胃のなかで分解され、エクソルフィンに変化し、脳の快楽物質を刺激して依存症を引き起こす、と。また、IGF(インスリン様成長因子)とエストロゲンにも、発がんリスクを高める可能性があるとのこと。
乳がん・子宮体がん・子宮頸がん・卵巣がんなど、婦人科系の病気を誘引する可能性が高まるそう。
どーしよ!? そんなこと知ったら、牛乳もヨーグルトもバターも、よぉ取れんようになってしまいます。
オリーブオイルに至っては、サラダ油などとともに神経疾患の原因になる可能性がある、と。てんかん発作、発達障害、統合失調症、ひざの痛み、原因不明の腰痛、嗅覚障害‥‥ そんな字が並び、身体に良くないと書かれたら、「なんで?」と思ってしまう。
本には理路整然と、ダメ事情が説明されています。私は感覚的に、オリーブオイルやごま油までダメなん?? くらいの認識。
本を繰り返し読むと納得するけど、それがどれくらいの比率で影響するのか、疑いたくなってしまう‥‥
小麦がダメなら、パンはもちろん、うどんやパスタ、天ぷらや和洋菓子、ビールもいかんやろう?
砂糖をはじめとする甘いものは脳の機能を狂わせ、判断力を低下させ、糖尿病やうつ病などを引き起こす可能性がある。オリゴ糖やフルーツもNO! 「甘さ」がドーパミンを分泌させ、判断力の低下を招くとか。
困った。今までの食生活は半分くらいNGになってしまう‥‥
私の食生活もですが、パン屋さんやラーメン屋さん、ケーキ屋さんや牧場さん、和菓子屋さんや製餡所さん、そういう職業の方々はどうしたらいい? 丹精込めて作ってきたものを全否定しないといけないことになってしまう?
どうする?
四毒‥‥ 食べ物を「毒」と表現することが苦手です。強いインパクトを与え、記憶に刻む意味では成功なのでしょうが、なんだか却って退いてしまいます。
食生活の半分を、試作と試食が占めているような日々の中で、四毒をはずすとしたら仕事になりません。酸いも甘いも美味しいも否も、ぜんぶ自分で口にして味わってみないと、もの書きとしてウソになる。
2週間考えて至った答えは、
1.仕事で必要なものは食べる。毒だろうが、薬だろうが、書くために食べる。
2.人様からいただいたものは食べる。有り難く味わう。
3.会食のときは食べる。場を毒ネタで汚さない。
4.自分では極力、小麦粉製品や揚げ物・乳製品・和洋菓子類を買わない。作らない。
というスタンスで、「四毒抜きのすすめ」を実践してみようと思います。
これくらいでは達成率6割いかないかもしれないけど、しばらく取り組んで体調変化を検証してみます。
それにしても、豆乳や大豆食品も体調や状況によっては✖️とは‥‥ なんかねぇ
あ、豆類は食べてOKな食べ物です。
<2025.08.15 追記>
四毒抜きのすすめ をユルク実践した結果を、8月14日の「豆なブログ」に書きました。
体重は減ったが、友達も失くした??









豆・豆料理探検家


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