小豆のお見合い
映画「あん」の影響
最近ちょっと、あんこの評判が良くって、つい調子にのって何回もあんこを作っています。今日も、小豆のあんこを炊きました。(^^)
あずきはおヘソから水を吸うから、基本、素人のあん作りは水浸けなしでいきなり煮始めるのですが、樹木希林さんの映画「あん」を見てからの私は、数時間水浸けしてから煮始めるようになりました。
そうすると、小豆を浸しておいた水はうっすら赤い色がついています。これが、いわゆる「渋」というやつで、苦味、えぐみの素だと聞いています。
水を替えて、小豆を煮始めます。数時間の水浸けのおかげで、かたい小豆をいきなり煮始めるときより、茹で時間は短くて済みます。
そして、大きく変わったのは、小豆がある程度まで煮えたら火を止めて、少し冷ましたら汁をよけて真水に浸すこと。映画の1シーンでは、水道水を細く流しながら小豆をこわさないように上澄み(?)を流しておられました。
豆ラボでは、真水のボウルに湯切りした小豆をそっと浸し、ザルで水気をきって次の段階へ。
別鍋で砂糖+水を温めて砂糖を溶かし、温度を中くらいまで冷ましておきます。そこに、先ほどの「お浄め」が済んだ小豆を浸します。砂糖の冷まし湯を、小豆がひたひた浸かるくらいにして、蓋をしたら2時間くらい‥‥ と希林さんは言われてたと思います。
→ 浸して3時間後
そこでちょっと、3月21日の「豆なブログ」をふり返ってみました。希林さんの映画の中の名前は「徳江」さんでした。あんこ作りのことは、真ん中あたりに書いています。
●徳江さんのあんこづくり、手順
①小豆を水に浸してアクを出させる
②小豆を茹でて水洗い
③水替え。茹でて出たアクを洗い流す
④別に作っておいた砂糖水に小豆を浸す。およそ2時間ほど
徳江さん談「いきなり煮たら失礼でしょう。まずは蜜に馴染んでもらわないと。小豆と蜜、若い二人にお任せし、あとは待つのよ」
ね、小豆と蜜を2時間くらい馴染ませるのですよ。(本日はうっかり3時間たっていました)
自分で思うに、最近「あんこが美味しくなった」と言ってもらえるようになったのは、希林さんの映画のおかげかと‥‥(^^)
3月に観て、5月にもう1回 観ました。そっちの手順のほうが詳しく書いています。
あんこは1日にしてならず
初めて自作のあんこを作ってから、何年たつのでしょう。5年、10年‥‥? だいぶカドは取れてきたと思うけど‥‥ あと20年、30年くらいたって徳江さんくらいの年齢になったら、私のあんこもやさしい味になる?
ふふふ。あんこは1日にしてならず、
調子にのってこれからも、あんこを作り続けます。(^^)
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