豆は「しあわせ」のタネである

【EXPO 2025】大豆の粉から、かつお節様食品を作る

エンパワーリングゾーンでフードテック体験 6/10〜16

万博のオーストラリア・パビリオンでセミナー参加のあと、気になる体験イベントコーナーを覗いてみました。

大豆の粉から作るかつお節、え〜! どうやるの? ホントにかつお節っぽくなるの?? と興味津々。

9時〜21時まで、体験は定員400名と書かれていたから、「私が行ける時間に体験は終わってるだろうな」と思いつつ、「でも、展示を見るだけくらいは・・・」と期待して出向きました。

広島の池田糖化工業さんの取り組みです。

 

削り節体験

雨の中、傘をさしてブースの外に並ぶ人が見え、私も並び順番待ち。

前の親子連れに続いて、私の番がきました。

簡単に言うと、大豆粉を固めて専用の機械で削り、かつお節状の食品を作る、というもの。

私も実際に体験させていただきました。

 

大豆粉を鉄の筒に入れて、圧縮する絞り機にて圧をかけます。

35Kgの目盛りまでレバーを回すのですが、相当の力が必要でした。なかなか「35」に届かず、最後にエイッ! と腰を入れて回したら、「40.8」まで圧がかかりました。

丸いタブレットのような塊ができて3分ほど休ませる間に、このかつを節様食品についての説明を聞きました。

専用の削り機にタブレットを入れると、機会が削ってくれます。上からポトポト削り節が落ちてきました。

見た目、とても「かつお節」っぽいです。

残念ながら、イベント会場での試食はNG。いちばん興味ある味見は、かないませんでした。

 

大豆粉で作るかつお節様食品について

3分待ち時間と、出来上がったあとに質問したことなど

Q. 大豆粉とかつお節様食品の色が違うのは?

A. かつお節に近づけるよう、色調整しています。

Q. どんな味がするの?

A. かつお節に近づけるよう、フレーバーを足しています。

Q. それでは、せっかく大豆粉という植物性材料を使っても、動物性食品になるのでは?

A. かつお節で味付けするのではなく、かつお風味に近づけるフレーバーを使うことで植物性のまま、かつお節の味を再現している。

Q. 実際にお好み焼きにかけると、フィッシュダンスをしますか?

A. フィッシュダンス?

Q. アツアツのお好み焼きの上で、かつお節がゆらゆら揺れて、踊っているように見えることです。

A. フィッシュダンスというのですね。はい、このかつお節様食品も踊るように動きます。

五木 素晴らしい! さすがですね。

見た目はバッチリ、かつお節です。

実際の商品を味見していないから分からないのですが、おそらく、大豆粉パンで感じた様な味がするのかな? と推察いたします。大豆粉パンの表面は、なんとなくチクワ蒲鉾の皮のような味に感じました。タンパク質成分が熱によって醸す風味のような・・・ 意識していたら、どこかで現物に遭遇する機会もあるでしょう。

あとは価格ですね。豆粉のパンや麺類が小麦粉製品より高値であるように、大豆粉のかつお節も市販のかつお節より何倍も高値なのかも・・・? 流通量が増えていくことで、いずれ、価格も落ち着くでしょう。

 

池田糖化工業さん、フードテック体験をありがとうございました。

同社サイトに、大豆粉のかつお節について紹介されています。

https://www.ikedatohka.co.jp/plantderich/daizunokatsuobushi/

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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