いろいろ豆を茹でて使うなら
いろいろ豆のシロップ漬け
穀物屋レシピを見て作りました。使った豆は、白花豆・とら豆・青えんどう・レッドキドニーの4種類。
産地(育った気候)も違えば、豆粒の大きさや皮の厚さ、収穫時期も違います。そうすると水浸け時間と茹で時間が変わってきます。
時々、違う種類の豆を一緒に入れた乾燥豆が「ミックスビーンズ」というような名前で売られていたりしますが、同じ水浸け時間、茹で時間で調理できるのは新豆のうちだけ。それも、秋に収穫された豆を合わせたものをその年の年末、翌新春くらいまでと考えるのが良いかと思います。しかし、花豆くらい大きな豆は新豆であっても、ほかの豆とは別扱いにするほうが安心です。
基本、数種類の豆を合わせ使いするときは、別茹ですると考えてください。
4種類の豆を別々に戻しました
これは、水浸けした直後の写真です。そして、その約5時間後がこちら。
分かりにくい? 拡大したのが下の写真です。
とら豆・青えんどう・レッドキドニーはおおよそ戻ったのに、白花豆は周りにシワがよって、まだ戻り足りません。
そこで、1晩おいて翌朝9時(水浸けから約21時間後)の状態が下の写真。
これで、ようやく戻った感じですが、もう少しシワが残っています。元々、水浸けした上の容器も小さすぎです。
各1/2カップずつ、同じ量の豆の戻り具合を比較するため同じ容器を使ったのですが、たっぷりの水に浸さないと豆が飛び出してしまいます。約倍量サイズの容器(下の写真)に入れ替えて、更に2時間ほどおきました。
4種類の豆を別々に茹でて合わせました
豆の戻し時間が違うように、茹で時間も豆によって異なります。
今回の4種類は、とら豆 → 青えんどう → レッドキドニー → 白花豆の順に、茹で時間を長くしました。短いもので30〜40分、長いもので1時間ちょっと茹でました。
今回は豆のシロップ漬けにするための水煮ですから、最終的に4種類を合わせて冷蔵庫に寝かせることを考えると、煮込みや炒め物に使うより、更に長く茹でておく必要があります。理由は、冷蔵庫に入れると豆が縮んで硬くなるから。
目安としては「皮が破ける寸前」くらいで火を止めて、「鍋にフタをしたまま予熱で常温に冷ます」くらい時間をかけると、芯まで火が通ります。
面倒ではありますが、それくらい気を遣うと4種類の豆がおいしく仕上がります。
浸したシロップは、砂糖2:水3を加熱して砂糖を煮溶かし、少し冷まして豆を浸しました。白花豆を最初に入れたので見えていませんが、4種類を浸しています。クローブ(ちょうじ)も5〜6粒入れて、バニラエッセンスを2〜3滴ふりかけます。
常温まで冷めたら保存容器に移して冷蔵庫へ。およそ1晩くらいシロップに漬けて、器によそっていただきます。
私はヨーグルトと合わせました。
仕上げにシナモンを振りかけると、風味が増しておいしいです。
自分で水戻しして茹でるのが面倒な方は、市販の蒸し豆などを活用されるのもアリかもしれません。
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