豆は「しあわせ」のタネである

おいしい枝豆料理を求め、奈良町「雷門」へ

片山昌彦 総料理長を訪ねて

かつて、豆レッスン&枝豆レッスンでお世話になった奈良の飲食店、風神グループ。枝豆を使った料理メニューがあると知って、近鉄奈良駅近くの「焼鳥とお鍋  雷門」へ、片山昌彦 総料理長をお訪ねしました。

東京ご出張帰りのお疲れのところに、お時間をとっていただき、ありがとうございます!

「雷門」では「本日の枝豆」として、枝豆が穫れる旬の時期はフレッシュの枝豆を出してくださいます。ふだんから「とりあえず、枝豆」の「とりあえず感」を何とかしたいと願っている私にとって、雷門のようなお店が増えていくことは願ったりなことです。

さて、それでは「本日の枝豆」から試食させていただいた様子をご紹介。

 

枝豆の料理を試食しました

手前「本日の枝豆」380円、奥「炭火焼き枝豆」400円

この日の枝豆は、京都府産の枝付き黒枝豆でした。前日までは、愛媛の「湯上がり娘」を出されていたとか。

ご覧のように、一緒に枝豆レッスンをした頃からの名残りで、ちゃんと「両端チョンチョン」とカットしてくださっています。これは、どこかの料理屋さんの八寸に2莢ほど出る枝豆と同じ手間をかけて、食べやすいように、おいしく下ごしらえされている目安。通常の飲食店で、こういう手間をかけてくださっていると、うれしくなります。

そして、炭火で焼いた枝豆。ほんのり芳ばしさと一緒に、枝豆のおいしさを味わえます。さすが、鶏料理屋さんならではの枝豆です!

 

枝豆びっしり塩つくね 1本230円

親指を2本合わせたくらいの大きなつくねに、刻んだ枝豆が周り中を覆っています。枝豆好きには、こたえられません。ビールが進みますね〜

 

枝豆の黒胡椒マリネ

黒枝豆とプチトマトをマリネして、粉チーズをかけたもの。おつまみにピッタリのおいしさです。この日のメニューにないものを特別に出してくださいました(^^)

 

夏野菜釜めし 880円

「だし自慢の五目釜めし」、この時期は夏野菜の釜めしです。フレッシュコーンと、その日の枝豆が入っていました。ほかに、鶏肉とプリップリの海老。いろんな具材が楽しめて、いいですね。蓋をした小釜のままテーブルに運ばれ、フツフツする蓋を開けたときの香り、たまりません! おいしくいただきました。

 

枝豆ではない料理も

枝豆シリーズでおなかは満たされ、グランドメニューから気になるものを少しだけ‥‥

「夏市」のタイトル通り、夏場2ヵ月間のメニューです。

惹かれたのは、つくねが充実してること。赤、白、黒つくね+ノーマルなつくねがありました。

 

左「黒つくね」450円、右「つくね タレ焼き」230円

黒ごまをびっしりと付けたつくね団子、ごま油でカラッと揚げられていました。外はカリッと中はふっくらのタレつくねは、慣れ親しんだ安心のおいしさです。

 

炭焼き野菜の盛り合わせ 680円

左から茄子、ラディッシュ、ズッキーニ、ひも唐辛子、椎茸、白ネギ。どれも料理人さんが、絶妙の火加減で焼き上げられたもの。オリーブソースと奈良独特のハーブを佃煮にしたものをあしらいに、野菜の旨味を味わいました。

桃太郎トマトが丸ごと1個入った「そのまんまトマトサワー」も、焼き野菜やつくねのおいしさを引き立ててくれました。

 

全国の飲食店さんで、枝豆の食べさせ方を冷凍枝豆を出すだけの「とりあえず」から脱却させてほしい。雷門のようなお店が増えていくことを願います。

焼鳥とお鍋 奈良町 雷門 奈良市東向中町8 前田ビル2F TEL 0742-26-4400

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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