豆は「しあわせ」のタネである

京大生と豆料理を食す

スローフード京都のご縁で

月の美しい晩のことでした。京大生が2人、豆料理を食べに来てくれました。何を作ろう? と考えて、前の晩から豆を水浸け〜水煮にして準備をするのも楽しい時間。

二十歳過ぎの男子2人がお腹いっぱいになるボリュームは? と考えて、いつも以上に力が入ります。

 

豆料理メモ

秘伝豆・ひよこ豆・大福豆に白金時・緑豆に大正金時のドライパック。6豆と黄えんどう豆(ZENB マメロニ)の7豆活用。そして、出来上がったのは・・・

▲ 大福豆と白金時のカスレ。豚肉の塊肉、ソーセージを使っています。水煮のトマトを使って、いつもよりちょっと濃いめの味付けに。

豆の変化を確かめようと思いましたが、トマトの酸味とハーブ類・白ワインの酸味が効いて、大福豆も白金時も変わらぬ美味しさ。水煮状態では、白金時のほうがなめらかでとろける感じがいたしました。

▲ 秘伝豆のポタージュ。「豆腐のような味がしますね」とのコメントをいただきました。

はい! 秘伝豆は青大豆だから、その感想は正解です。玉ネギの甘さも加わって、好みの味わい。

 

▲ アヒージョ風のオイル焼き。水煮を使うとオリーブオイルが跳ねると思い、ドライパックを使いました。大正金時のドライパック、かつて出張先で見つけたお品が眠っていました。

レンコンとニンジン・ブロッコリーは下茹でして、ズッキーニとエリンギは素揚げのように、牡蠣のオイル漬けからは良いダシが出て、最後に豆をオイル焼きに。

茹でたり煮込んだりするより、オイルのほうが高温になるから、オイルからあげたときに破けやすくなります。次回はそれを踏まえた使い方に。

▲ ひよこ豆とマメロニの辛子明太子和え。かつて、ペンネを使ってよく作った料理。黄えんどう豆100%でできているマメロニを、2人は普通にパスタだと思ったそうです。

もっと、ひよこ豆をたっぷり入れて、豆率を上げてもよかったかも・・・

▲ 緑豆の炊き込みごはん。小豆島では「ぶどう飯」と呼ばれています。塩・黒コショウ・オリーブオイルをかけてもおいしいです。

これに、スイーツはバウムクーヘン。

男子2人と思った京大生は、熊本出身の3回生男子と、京都育ちの2回生女子でした。「モリモリたくさん食べてね」と張り切ったら、たくさん余りました。

お酒を飲まない、夜はカフェインを摂らないという今どきの男子。2月に世界1周を終えたという、たくましい女子。2人の未来が健やかで、輝かしい日々でありますように。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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