豆はタネである
秘伝豆の発芽
先週の木曜日に水に浸した秘伝豆が、1週間たったらこうなりました。
芽が出てるの、写真でわかりますか?
この秘伝豆の2粒は、味噌仕込みの会に参加されるビギナーさんに「乾物の豆」と「水にもどした豆」と「茹でた豆」をそれぞれ、お見せしたいと思って用意した残り。茹でる前に2粒だけ外しておいた秘伝豆です。
2粒だけ残ったから、鍋で2粒だけ茹でることもせず、何かのついでに茹でるつもりがそのままになって、気がついたら発芽していました。
平成27年冬に収穫された秘伝豆。すごい生命力です。この豆を土に植えたら、これから春に向け育っていくと思います。
豆はタネである
皆さんがふだん食べる「まめ」は、調理前の乾物状態のものを土に植えると発芽します。水をやり続けると育ち、やがて花が咲き、実をつけます。
1粒の豆を食べるのは一瞬です。小さい1粒分だけ、おなかを満たしてくれます。だけど、その1粒を食べずに植えると、100粒、200粒、もっとそれ以上に増えることもあります。
りんごやミカンもタネが入っているから、食べずに土に埋めると芽が出て育ち、実をつけるのかもしれません(自分で育てたことがないので想像です)。豆は1粒で1つの芽が出ます。りんごやミカンより、アボカドやマンゴーなどのほうが似てるかもしれませんね。1個から1つの芽。ちゃんと育たないのもあるけど、育ったら何倍にも増えます。つまり、子孫繁栄です。
豆。その小さな1粒には大きな未来が宿っていて、一人で食べてしまう1粒、100粒、1,000粒を土に蒔いたら、100人、1,000人の空腹を満たすことができるかもしれません。
これは、豆だけに限ったことではないのでしょうが、豆好きとしては、つい豆に肩入れしてしまいます。笑
尊敬する藪 光生 先生も、昨年10月23日のご講演の中で「豆は種である」ということをおっしゃっておられました。
今日、こうやって芽を出した豆を見て、あらためて「豆はタネである」を思いました。
FAOの推奨する「2016 国際マメ年」にも通じるところがあると思います。
某冊子の夏号で、豆の特集8ページを担当させていただくことになりました。気持ちを込めて、豆の原稿を書かせていただきます。うれしい。がんばります!
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