豆は「しあわせ」のタネである

ひよこ豆パンと手亡豆パン

豆っぼくない豆パン

前回の「きな粉パン」に続き、ひよこ豆の粉「バサン」を入れるパンを作りたいと思いました。パン教室の先生に相談すると、話の流れで「白いんげん豆」を入れるパンも一緒に作ることになりました。

目指したのは、このパン。

最近通りがかりに見つけたパン屋さんで、気になって買ったパン。「ポテト」という名前のこのパンは、北海道産マッシュポテトを練り込んだパンとのことで、ふっくら、もっちりの感じが独特なのです。

まぁ〜るい形も可愛くて、先生にリクエストしたら「エンゼルリング」を使えば作れると教わりました。これを「じゃがいも」ではなく「豆」でやってみたいと思いました。

 

バサン入りのパン

ひよこ豆の粉を使うパンは、前回の応用です。

豆粉比率24%、強力粉76%の配合で作りました。ひよこ豆自体は、さほど思わないのですが、粉になると黄色みがあります。

強力粉だけのパンより、豆粉を混ぜるパンはこねにくい。手ごねを続けている私としては、なかなか苦戦します。ベタベタと手に付くし、まとまらないし‥‥ 先生の「神の手」がなければ、できないかも?

 

手亡豆入りのパン

こちらは「手亡豆の粉」を入手できないため、水煮にした手亡豆を裏ごしして用意しました。おそらく製餡所で白餡用の生餡を分けていただくことができれば、スムーズなのだと思います。

手亡豆の生地と、ひよこ豆の生地では色が違いました。白餡に使う手亡豆入りの生地は白っぽくて、ひよこ豆粉を入れたパンは黄色っぽい生地になりました。

 

豆粉のパン、焼き上がり

パンを焼いている最中、オーブンをのぞくと、中ではエンゼルリングを大幅にはみ出すくらい膨らんでいました。こんなに膨らんで、ヘンテコな形になるかも?? と思ったけど、焼き上がりに型から外していただくと、ちゃんと大型ドーナッツの形に焼き上がりました。

残りの生地で丸くフォカッチャにしたのも、美味しそうに焼き上がりました。

やっぱり、焼き上がりもヒヨコ豆のほうは黄色っぽいです。

 

バサン(ひよこ豆粉)入りパン

 

手亡豆入りパン

今回、先生も含む延べ6人の男性に食べていただきました。6人のうち5人が「どちらも美味しいけど、強いて言えば、手亡豆のパンのほうが好き」とのこと。

 

食べた人の感想

▶ ふわふわで美味しい。温めるほうが好き。

▶ ひよこ豆のパンのほうが好き。何か香辛料が入ってる?(ローズマリーです)

  ふわふわの食感も良いけど、自分としてはもう少し噛みごたえがあっても好い。

  白い豆ではなく皮の色が残る豆を使うと、皮の色が出るから自然派な印象になりませんか?

▶ これ、聞かないと豆が入ってると分からない。豆嫌いの人にいいかも?

▶ ボクはこの食感でOK。おいしいですよ。20代男性

▶ マーガリンやショートニングは使ってませんか?(はい) 自然塩ですか?(はい) 80代男性

 

試食にご協力くださった皆さま、ありがとうございます。

裏ごし方法で作れば、ほかの豆もできますね。そのうち、金時豆や黄えんどう豆も作ってみようと思います。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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