豆は「しあわせ」のタネである

パラグアイの豆料理を習う

長谷川清美さんの「豆サロン/パラグアイ編」に参加

2ヶ月の海外豆ツアーから戻られた長谷川さんのお話を聞きたくて参加。今回は、2015年に訪問されたというパラグアイのお話でした。

日系人が多く住むというパラグアイ、長谷川さんは昔ながらの先住民の人たちの暮らしについてお話しくださいました。

・首都アスンシオンは開けている。平均月収は4万円くらい。1日1ドルで生活する人たちもいる。

・先住民は「土地なし農民」となり、森から出て都市部周辺にバラックのような風通しの良い建物を建てて生活している。

・長谷川さんはアチェ族、ヌア族、ワラニー族を訪ねられた。水道や共同の冷凍庫があり、外で調理する姿は、私たちのキャンプのようにも見える。

・地域によっては水道がなく、きれいな小川で汲んできた水を煮炊きに使う。

・先住民の食事は豆+タンパク質。キャッサバを食べている。

・豆を総称して「クマンダ」と呼ぶ。ヘソの黒い「ささげ」も「クマンダ」。生豆は「クマンダ ユライ」。

・ドイツのNGOからの支援でレンガ造りの家が建っていたが、暑くて誰も使っていない。政府は野菜栽培を広めようとしているが、伝統的栄養学や発酵食を取り入れず、なかなか浸透しない。

・食事は空腹を満たすためにあり、食事を楽しむ習慣がない。料理のバリエーションは少なく、食べるときは地べたにしゃがんで10分もかけずに済ませる。

・基本、買い置きをしないから、豆は生豆で売られている。乾燥豆ではないため、火の通りが早い。

・果樹栽培が盛んで、豆は家畜も人間も食べる。呉汁にさつまいもの葉を入れて食べるような料理もあった。

・1998年には8万haあった先住民の土地は、2015年には1.8万haまで減少していた。世襲制、大土地所有性が根強く残り、貧富の格差が凄まじい。

・ブラジルの日系人移民が、パラグアイの先住民の土地を買い取り、プランテーション農業を始めたりすることもある。

(お話があちこち飛ぶため、聞き違い、メモ間違いがあるかも・・・)

 

パラグアイの豆料理

レシピがなく、耳で聞いたメモ書きにつき、料理名などチトあやしいかも・・・

◎ギソデ  ポロット ジョパラ ver.

10月1日に食べ、邪気を祓うとされる料理。「栗いんげん」「金時豆」と、白とうもろこしなどが入っていました

◎ポロト  ピーチョ

エクアドルのおじいさんのあさごはんで見かけたそうです。ボリビアのインゲン豆を卵とじにしたもの

◎人参サラダ

きのこマリネや梨を混ぜて、バルサミコやマスタード、オイルを和えていただきます

◎ザワークラフト

いなご豆を加えることで、発酵が早く進むとか

◎コカ茶

高山病予防や疲労回復に役立つお茶だそうです

参加者は12〜13人ほど。帰りに伝統野菜プロジェクトのOさん、Rさんともお話しできました。パワフルに世界を旅する長谷川さん、とても細っそりで、素晴らしい記憶力に感心しました。

長谷川さんと、ご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございます。1年に一度くらいしか参加できずにいますが、また別の国のお話も機会をつくってお聞きしたいです。
パラグアイは、いつか行ってみたい国の一つです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2024年 10月
« 9月   11月 »
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
Instagram

バックナンバー