豆は「しあわせ」のタネである

清涼寺(嵯峨釈迦堂)と嵯峨豆腐 森嘉

森嘉さんへ寄り道

日曜日、清涼寺に写経をしに行きました。嵯峨豆腐 森嘉さんに伺う度に、写経の案内看板が気になっていたので、今回は写経を終えた帰りに森嘉さんに立ち寄った感じです。

今にも降り出しそうなお昼前、店の前には2組の先客がおられ、その間に「おとうふ模型」を見ながら何を買うか考えました。行く前から、からし豆腐を買うことは決めてて、ひろうすと厚揚げも一緒にお願いしました。

久しぶりに森嘉さんに来ることができて、うれしい。からし豆腐が買えて、うれしい。

 

森嘉のからし豆腐

からし豆腐は、1パック2個入りです。1個150円+税、1パック買っても税込324円。

この価格は、京都の数あるからし豆腐の中では破格です。確か、とようけ屋 山本さんも200円しなかった、と思って調べてみたら、昨年価格は170円+税でした。

作りが雑とか、量産されているとか、そういうことではありません。おそらく、からし豆腐づくりは機械化できないはずで、手間がかりな豆腐です。形がくずれやすそうだから、ロスも出るはずで‥‥

それなのに、森嘉さんや、とようけ屋さんがリーズナブルな価格なのは、(これも推測ですが)からし豆腐を作り始めた歴史が長いのだと思います。先駆者だから、高値を付けなかったのでは? と、勝手に思っています。

からし豆腐は、とうふの中に海苔で巻いたカラシが入っています。豆腐はお椀型。森嘉さんのは、やや小ぶりです。実はこのサイズが、私にちょうど良いサイズ。

本当は豆腐を真ん中で割って、中のカラシを取り出し、別皿に醤油を入れたものにカラシを溶いて、チビチビつけながらいただくのが正当派の食べ方のようです。

冷えたお豆腐のスッキリとした味わいがおいしいから、先にとうふをつまみ食い。横から食べて、カラシに当たったら取り出して‥‥ 醤油はつけずに、カラシのツ〜ンとする辛さだけを伴っていただきました。

ひとりで食べても美味しい。2人で食べても美味しい。

からし豆腐を考えた人は天才かもね、と思います。発祥は石川県あたりのような話も聞きますが、京都市民としては、何となく京都っぽい食べ物に感じてしまうです。

森嘉さんのからし豆腐は、以前は大丸京都店での販売もありましたが、昨年あたりから嵯峨のお店でしか売られていないようです。夏季限定、9月15日までの販売と、ホームページに書かれています。

*2018年11月に、毎日新聞の「とうふ屋のある町は いい町だ」連載に、森嘉さんを書かせていただきました。コチラからダウンロードして読んでいただけます。

 

清涼寺(嵯峨釈迦堂)

せっかくなので、写真を載せておきます。源氏物語のゆかりあるお寺だそうです。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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