豆は「しあわせ」のタネである

「京とうふ 並河商店」で教わったこと

とうふ屋の店先で

初めてのお店に行くと、つい、お店の方に話しかけます。「このお店の看板商品は何ですか?」「コレとこれは、どう違いますか?」「いまの時期、人気なのはどれですか?」といった具合に、ショーケースを見ながら、気がついたら質問しています。

それに答えてくださるとうふ屋さんの表情で、どんなお店なのかを想像したりしています。

この前の並河商店さんは、とってもにこやかで、とうふ顔なご主人でした。そして「もめん」「京とうふ」「おぼろ」の違いを丁寧に説明してくださいました。「京とうふは、ソフトもめんのような感じです」と。

そして、「麻婆豆腐のタレを温めて、冷たいままのとうふにかけると、より味がわかります」と、食べ方指南もいただきました。「え〜、麻婆豆腐にするんじゃなくて、そのままかけるの???」と思ったら、もう試したくって‥‥

 

麻婆豆腐の素をかけてみました

麻婆豆腐の素をかけると聞いたから、ネギもカットネギをチョイス。

お聞きした通りに試してみました。

とうふ1丁400gに、湯煎したタレをダイナミックに全がけ。市販のタレ2〜3人前はちょっと多い?

取り分けて味わってみると‥‥

「冷たいと、味がより分かる」とお聞きしたけど、とうふも温かいほうが好きかな? タレの銘柄による?

麻婆豆腐って、とうふに熱が入るから、絹ごしみたいにやわらかなとうふがトロトロになって、おいしく感じる?

冷たいとうふにかけたら、とうふの水分がタレに滲み出していない分、味が濃厚??

そういうことかもしれません。そして、麻婆豆腐の素 以外に、カレーやハヤシライスのルーでも、パスタソースでも温めてかけたらOKなのかも‥‥?

ふふ。また、とうふ顔のとうふ屋さんに聞いてみよ〜っと。

 

手づくり油揚げ

 

並河さんの油揚げは、120g入り。ふっくら肉厚です。

黄金色の揚げ色が、おいしそう。

炊き込みごはんとみそ汁、いつもの「茄子と一緒に炊き合わせ」に。適度な食感が存在感を主張する、おいしいお揚げでした。

 

こうして毎日毎日、とうふや揚げや湯葉を食べ続けて、しあわせだなと思います。

京都のとうふがおいしいのは、水がいいから。という話をよく耳にしますが、それに加えて、以前はこんなに意識して食べたことがなかったから、というのもあると思います。

そう言えば揚げは、京都に暮らす以前は、日持ちのする「南関あげ」ばかり買っていました。京都のお揚げは、しっとりとして大きいです。とうふは軟水で作るから、豆の味がより引き出されておいしく感じるのだろうと思います。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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