豆は「しあわせ」のタネである

[治五左衛門のだだちゃ豆]尾浦・白山系

山形県鶴岡市から届く、今シーズン4回目のだだちゃ豆

治五左衛門の石塚ファームさんとご縁ができたのは去年のこと。今年は7月から、治五左衛門のだだちゃ豆を味わっています。

◎つるおかぼんちゃ豆

◎小真木だだちゃ

◎黒丸

◎甘露

の4枝豆に加え、今回「尾浦」と「白山系」だだちゃ豆を送っていただきました。

 

どちらも460g強入っています。並べても違いはよくわかりませんね。袋の右上に品種名のシールが貼られています。

豆自体を並べてみると、違いがわかります。

左が「尾浦だだちゃ豆」、右が「白山系だだちゃ豆」です。

どちらも9月初旬、同じ日に収穫された だだちゃ豆品種です。並べてみると、色も形も違うことがわかりますね。

シーズン終わりに収穫されるため、尾浦は「晩生(おくて)だだちゃ」「おくだだちゃ」と呼ばれています。

 

産地おすすめの調理法にトライ

枝豆調理はいつも頑なに、「前塩、冷蔵庫に寝かせ、両端チョンチョン、南部鉄のフライパンで蒸し茹で」調理をするのですが、今回はだだちゃ豆の袋に書かれた通り、産地おすすめの《おいしいゆで方》を試してみました。

①水少なめでゴシゴシ洗い

②ザルで水切り

③鍋に豆の3倍量の水を沸騰させる

④ココからが特徴です!

▲ 沸騰した鍋に塩少々と豆を入れてフタをする。

▲ 再度沸騰したら、フタをとる。茹で時間の目安は最初に入れてから3分〜3分半

⑤ザルにあげて冷水で一気に冷ます。そのとき「氷を入れてもよい」と書かれていたので、凍らせた保冷剤で冷ましました。

好みで塩をふります。

こちらは、尾浦だだちゃ豆を鶴岡方式で茹でたもの。

色ヨシ、食感ヨシ、豆の旨みがジワ〜ッと口に広がります。おいしい! なんだか、みずみずしいフレッシュ野菜を食べたときのような爽やかさが感じられます。

産地の方々は、だだちゃ豆をこうやって召し上がっておられるのですね。

最初に白山系だだちゃ豆を鶴岡方式で茹でて、そのプリッとした食感にうるうるしました。意外性があって新鮮な感動でした。

この調理法に、もう一手間加えるとしたら、最後に塩を振る前に、

⑥キッチンペーパーで水分を拭き取る を加えると、私的にはもっと美味しくなる気がします。

 

いつもの調理法で、蒸し茹でに

尾浦だだちゃ豆、白山系だだちゃ豆、どちらも450g強入っていますから、せっかくなのでいつもの調理法でも味わってみました。

「前塩、冷蔵庫に寝かせ、両端チョンチョン、南部鉄のフライパンで蒸し茹で」にします。

こちらは、白山系だだちゃ豆を蒸し茹でにしたもの。調理中にだだちゃ豆の香りが強く感じられるのは、こちらの調理法です。

温かいうちにつまんで、それからウチワであおいで冷まします。

鶴岡方式と、のどか方式による味のちがい。

それは、のどか方式のほうが、豆の旨みが強く感じられるように思います。氷水で冷やすとプリッとした食感は強くなりますが、冷たくしている分、だだちゃ豆の味も締まって淡くなるような気がします。

産地の方が、わざわざ枝豆の両端をハサミで落とすような面倒なことはされないと思うのですが、一度、蒸し茹でをお試しいただけたらなと思います。

(実は気になっている長岡方式での茹で方を、近々、長岡えだまめで試してみたいと思案中)

「晩生だだちゃ」についての発見は、まだあるのですが、続きは後日あらためて

*そのほか枝豆について、豆なブログ「枝豆のこと」に書いています。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

豆行事や催しなど

2024年 10月
« 9月   11月 »
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    

Plofile

豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
Instagram

バックナンバー