豆は「しあわせ」のタネである

【東京 目白】Cafe Popeye the M の豆料理

東京で豆料理を食べられるお店を探す

京都在住、15年。出張のたびに、各地で豆に関わる食べ物を探しています。

今回は、ふだんメモしてお店に加え、知り合いに豆料理を食べられる飲食店を訊ね、数軒回りました。その中の1軒がこちらのカフェ『Popeye the M』。札幌の『マメキッチン マルヤマ』谷口まどかさんに教わりました。

最初に書きます。『ポパイ ザ エム』は初訪問でも、1人でも大丈夫な安心できるカフェ。豆好きな人、豆料理ビギナー、きちんと作られた温かい料理を食べたい人におすすめのくつろげるお店です。

目白駅の改札を出て右方向へ、目白小学校や目白ひかり保育園が目印。少し入ったところにあり、営業時間頃になると通りに赤い看板が見えます。

朝、10時すぎ。食べたい料理は11時半からのランチタイム・メニューと気づかないまま店に入り、時間までお茶をして待ちました。

カウンター席と2人掛け、4人掛けのテーブル席があり、全14〜15席ほど。カウンターに並ぶ豆のディスプレイに、テンションが上がりました。「9年前にオープンしました」とお聞きしたとおり、月日が醸し出す良い味わいが随所に見られました。

 

「豆和膳&豆ピー」ランチをいただく

Cafe Popeye the M のランチは3種類(各1,200円)。私はCセットと蓮茶(ランチとのセットで+300円)、単品でミニチリコンカルネ(+300円)を追加しました。

豆。この数日で主に味わったのは、ひよこ豆とムングダル・レッドキドニー・グリンピースなどの輸入豆。今回こちらのお店では、黒千石(小粒黒大豆)・すずかおり(小粒肌色大豆)・手亡豆・レッドキドニー・グリンピースを口にすることができました。きちんと水戻しして茹でた国産の豆も食べられることを、うれしく思いました。

<ランチ Cセット>

プレートの料理 手前から時計回りに、小粒大豆と麦の炊き込みご飯・小粒の赤レンズ豆を合わせたまぐろのポキ・野菜サラダ・いんげん豆とベーコンのソテー・小粒レンズ豆を合わせたポテトサラダ・(中央)ナスと黒千石の豆豉炒め

ランチセットには、スープとフライド・グリンピースが添えられていました。

安心安全な食材を選りすぐって作られた料理の数々。カフェごはんとは思えない手間がかりなプレートです。どの料理も、外食特有の濃い味付けになっていないところが、いいなと思いました。

チリコンカルネは、辛すぎない心地よい辛味。レッドキドニーと黒千石・手亡豆が煮込まれていました。通常は手亡豆ではなく、白金時を使うそうです。「昨秋が不作のため、手亡豆で代用しています」とお聞きしました。チリを吸った白金時も、なめらかで美味しいことでしょう。豆がどろどろに煮くずれていないところが、わかった人の豆料理だなと感心しました。

デトックス効果があるという蓮茶、ごちそうさまでした。

「なんでMなのですか?」の問いに、「豆のM、目白のM、ご主人のお母様のお名前のM」が『Popeye the M』のMの由来だそうです。カフェを運営するご夫妻にご挨拶して、店を後にしました。

 

おからマフィン

この店のもう一つの売りは、おからマフィン。レジ横に10種類ほどのマフィンが並んでいました。いずれも280円。

私のチョイスは、いちじく×カシューナッツのマフィンと、ココア×くるみのマフィン。京都に持ち帰って味わいました。

食物繊維豊富なおからがたっぷり、ココアも濃厚です。あのご主人と奥さまが、一つ一つトッピングを変えながら作られたんだろうなと想像しながら、おいしくいただきました。

 

Cafe Popeye the M 東京都豊島区目白2-12-5

火曜〜土曜 9:30〜17:00、日曜・月曜 定休

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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