豆は「しあわせ」のタネである

和菓子店 青洋 2018年8月のお菓子より

京都市北区・月に3日間だけ販売される和菓子屋さん

久しぶりに「和菓子店 青洋」さんに行くことができました。月に3日間だけ、おおかた月末の金土日に営業されています。それ以外の日は、受注生産や教室運営などをされていると聞いています。

京都駅からは地下鉄とバスを乗り継いで行く、なかなか行きづらいところにあります。それでも毎回、近くのお客さんも遠くからのお客さんも、この店の創作和菓子を目指して、楽しみに通う方が後を絶ちません。

和菓子の勉強のつもりで私も何ヵ月か通って、その都度、感心しながらブログに綴っておりました。

昨日の青洋さん、やっぱりスッキリとした出で立ちでお迎えくださり、透明感のある笑顔で対応してくださいました。

和生菓子はその日中、器に入った冷菓は翌日まで、干菓子は1週間ほどの日持ちですから、いつも3つ、4つを買い求めます。今回は‥‥

 

ピーマンと白餡の葛菓『緑行く』

最初に「これと‥‥」と言ったら直ぐに「ピーマン、大丈夫ですか?」と訊かれました。

説明書きに「葛製。岡山県の白小豆を使用した白餡、亀岡市山田ふぁーむさんのピーマン(自然栽培)、小豆島の杉樽仕込みしょうゆでお作りしています」と書かれていました。

ピーマン+白餡+しょうゆの組み合せの和菓子がどんなものか、味わってみたいと思いました。野菜を使うスコーンとかコンフィチュールとか食べたことあるけど、和菓子にピーマンは初めて! どんなお味なのでしょう? 期待感いっぱいです。

持ち帰って、まず写真を撮ろうと容器の蓋を開けると「うわぁ〜、おしょうゆ!」の香ばしいにおい。煎餅の袋をあけたときのような懐かしい気分に!

「いただきます!」と黒文字を入れると「うわぁ〜、ぷにゅぷにゅ」です。

 

口に運ぶと、ピーマン特有のあのほろ苦味が白餡のほのかな甘さに包まれて、口いっぱいに広がります。面白い!

「大丈夫ですか?」と店で訊かれたけど、私は大丈夫です。この、ほろ苦味。

甘さもあるけど、食べ終えた後味が長く残る存在感のある和菓子です。何とも「夏」テイストが身体に届き、ただ甘いだけではない満足感が得られました。さすが、青洋さん。これで350円。勉強になりました。

 

8月、そのほかの青洋さんの和菓子

漫遊 こなし製。こし餡をデリケートな生地で包まれています。細い黄色や水色のうにゅうにゅに包まれて、やさしい味わい。何とも乙女な気分の和菓子でした。

ビジュー (写真右)ブルーベリー羊羹入りの寒天が、冷やっこくて美味しいです。「おいしい」に「美」の字が入るの納得〜! 白小豆、手亡豆の小ぶりな羊羹に加え、小豆の粒も混じっていました。

とりどり 「琥珀と生菓子のお干菓子詰め合せ」と書かれていました。写真は店内ディスプレイを写したもの。ひまわり入りです。日持ちがするので、楽しんでいただきます。

 

9月と10月の青洋さんオープン日

9月28日(金)〜30日(日) 11:00〜17:00

10月26日(金)〜28日(日) 11:00〜17:00

和菓子店 青洋 京都市北区紫竹西野山町54-1

京都市バス 紫野泉堂町バス停から歩いて5分くらいのところに、お店があります。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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