豆は「しあわせ」のタネである

【群馬県 沼田】天狗印枝豆「いち豆」

この夏✨衝撃の枝豆/いち豆

昨夏、群馬県産「天狗印枝豆」の沼田を訪ねて以来、ひたすら願ってきた厳選一粒えだまめ「いち豆」。念願かなって、ようやく口にすることができました。

 

1粒えだまめは、他の産地では機械選別ではじかれ、加工品に回ることが多い枝豆です。その枝豆だけを集めて「いち豆/いちず」という名前で販売される天狗印の沼田利根蔬菜出荷組合さんに脱帽です。

これまで何度も味わってきた「天狗印枝豆」の、おいしくするための努力の数々を知っているから、誠実においしさに向き合う姿勢が「いちず」の響きと相まって、余計に気持ちに入ってきました。
 

「いち豆」って、おたまじゃくし、っぽくない?

じっくり味わわせていただく前に、写真を撮っていたら、まるで「おたまじゃくし」のごとき愛らしさ。思わず並べてしまいました。おたまの大群・・・

ふつうだったら袋の中には2粒枝豆と3粒枝豆が主で、4粒が混じってたら「ラッキー!」と思うし、1粒豆が入ってたら「あ、1粒サヤも入ってた」と思うくらいです。

それが、こんだけ一気に登場すると、すごい迫力!
 

1粒えだまめは茶豆風味の良い香り。心なしか豆粒サイズがデカくて、味も濃いような気がしました。

産地にご連絡してみると、そんなことも無いようなご回答でした。待ち焦がれたゆえに輝いて映るのかも???

でもね、「みりょく」と「いち豆」を並べてみると、豆粒サイズの差は歴然なのですよ。

8月初めに「満天⭐️青空レストラン」で、生産者さんが1粒サヤの枝豆と3粒サヤの枝豆を比較して、「お母さんのおっぱいを1人じめするのと、何人かで分け合うのでは、1人じめのほうがいいよね」みたいなことをおっしゃっていたのが意識に残っていました。

おっぱい1人じめの1粒枝豆は、2粒3粒より大きくなるんだろうなと思います。

そもそも、一人っ子で生まれてくるか、双子、三つ子で生まれてくるかは、サヤができるときから決まっているんだろうな。1粒サヤだけを集めるのって、勇気が言っただろうな・・・と。

勝手にいろいろ考えるわけですよ。生産者さんのこと、販売に携わる人のこと、すごいね沼田。すごいね天狗印。
 
 

いち豆のこと

いち豆は、ノーマル蒸し茹で、酒粕塩、おぼろとうふ和えなど、いくつかの食べ方で味わいました。どれも、おいしい。どれも好き。1粒豆だから、ぱくぱく手が伸びます。

この夏イチバンの愛おしきエダマメ「いち豆」、内容量は「みりょく」枝豆より多く、価格は安価だったことも驚きでした。この価値がわかる人に、ぜひ食べてほしい。

「いち豆」は、関東の天狗印枝豆コーナーには並ぶのでしょうか? 京都では未だ、見かけたことがありません。全国の枝豆バイヤーさん、ぜひ「いち豆」をご贔屓に
 
*沼田初訪問のこと
 
*2024年7月「満天⭐️青空レストラン」と天狗印枝豆
 
*その他、枝豆についての様々なことを、豆なブログ「枝豆のこと」に書いています。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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