豆は「しあわせ」のタネである

【大阪府 八尾】ゆうき農園の八尾えだまめ収穫体験ツアーに参加

まいまい京都の遠征企画

昨秋よりお世話になっている「まいまい京都」さんの企画に、えだまめ収穫ツアーがあることを知り、参加させていただきました。

【八尾枝豆】大阪生まれの極旨枝豆! 枝豆マイスターと、採れたて茹でたて舌つづみ

〜甘くて濃厚⭐︎G20夕食会で絶賛された畑のエメラルド、お土産付き〜

という企画です。詳細は下記をご参照ください。

https://www.maimai-kyoto.jp/event/ky24b3450/

 

恩智駅より、まいまい

枝豆マイスターの結城拓也さん。大阪府八尾市で代々農業を営む五代目当主さんを訪ねて、集合場所の近鉄 恩智駅へ。

今回のえだまめツアーで知り合った小学5年生男子の「いつきクン」とご両親。「こんにちは」と、互いに名前を述べ合い「アレレ@@ 私もイツキです!」と、すぐに仲良くなりました。おかげで、一人参加にも関わらず、まるで孫と参加したような楽しい時間を満喫することができました。

参加者&ガイドさん合わせて、20数名でゾロゾロまいまいしながら、延べ3.5Kmほどを歩きました。河内木綿の糸車を表すマンホールのふたの話も面白かったです。

住宅街を抜けて、結城さんの圃場のビニールハウスへ。道中では、大阪市東部中央卸売市場の東果大阪株式会社 営業部 新開課長が、大阪の地形の変化や産業の移り変わりなどをご説明くださいました。

いざ、枝豆ハウスへ!

 

ビニールハウスにて

ゆうき農園の枝豆のビニールハウスは14棟。2月に植えた3品種の枝豆が育ち、続々と収穫が続いています。そこに私たち、まいまいチームを入らせてくださいました。外の小雨は中には届かず、散水はスプリンクラーで行われています。

畝と畝の間を歩き、端っこから収穫。枝豆の根っこよりをつかんで左右、手前〜奥に茎を揺らし、両手でしっかり握って「エイッ!」と抜き取ります。

1人につき4枝ずつ収穫させていただきました。まず、いつきクンが抜いて、次に私。小5男子はうれしそう。その表情に、ご両親や私もうれしい。NHKさんのカメラも、いつきクンねらいで撮られていました。6月下旬、映るかも・・・?

引き抜いた枝豆の葉っぱを取り去って、根付きのままカゴの中へ。みんなで収穫した豆が一つになって、持ち帰り用に整えていただけるそう。

 

生産者さんの話を聞く

収穫後は加工場へ。新潟県産・枝豆の脱莢(だっきょう)〜選別する機械を通ったサヤ豆がカゴに落ちていきます。新たに導入した機械のおかげで、人手がずいぶん短縮され、若旦那(六代目)は「午前中から配送に回る時間が取れるようになった」と言われていました。

機械選別のあと、目視の選別を経て、サヤ豆状態で販売されています。加工場には予冷庫が設置され、枝豆はしっかりと温度管理した状態で、鮮度を保たれています。

ネット通販や『無印良品 イオンモール堺北花田』、ららぽーと門真の農産物直売所『旬の駅』、八尾の『LINOAS』などでも商品は購入できるとお聞きしました。

ご近所さんやお知り合いなどは、お昼頃から直接買いに来られる方もおられるそうです。

そのほか印象的だったのは、六代目が見せてくださったペーパーポットにタネを蒔き、「ひっぱりくん」という機械で播種する話。青色に種子消毒したタネがペーパーポットに蒔かれ、発芽したものを畑に移植する。これにより、種で蒔いた時の発芽率の悪さが解消されるとか。

先ほどの枝豆収穫時、1枝ごとにラベルをつけたように紙片が巻かれていたのは、これだったのですね! と納得。

御当主からは、おいしい枝豆調理法や栽培時のお話を、新開課長からは鮮度維持の秘訣などをお聞きできたのが興味深かったです(そのまま書くとネタバレになるので、次回参加させる方のために、ここでは伏せておきます)。

 

ゆうき農園の八尾えだまめを食す

生産者さんが調理してくださった八尾えだまめの試食。紙コップに一人1カップずつ。瑞々しさと旨みが広がる「畑のエメラルド」に、参加者の皆さんも満足気な表情。あちこちから「おいしい!」の声が聞かれました。

私は「このエメラルド色に仕上げるには、加熱調理後に湯切りして氷水に浸水し、素早く冷ました状態で冷蔵庫に入れて30分以上・・・?」などと、根っからの分析癖が頭の中で作動しながら、「もっと食べたいなぁ〜。紙コップ1杯では足りないよ・・・」と、ちびちび、ケチケチ時間をかけて味わいました。

ふふふ。堪能。八尾えだまめ、ごちそうさまでした!

おみやげ用にいただいた4枝分のえだまめと、ギフト用に購入した1Kg箱入りを手に、ゆうき農園をあとにしました。

Hさまご主人・奥さま、シャクソン(借孫)体験をありがとうございました!

はじめから帰りまで、いつきクン&Hさまファミリーにご一緒させていただいて、心に残る1日となりました。

 

2403 八尾えだまめ

持ち帰った枝豆は、枝から外したら約400gありました。一気に食べてしまわぬよう、2日に分けて「ゆうき農園の八尾えだまめ」を満喫。

残念ながら、品種については企業秘密とのことでご回答は得られませんでした。白毛のえだまめ、すっきりとした旨みが感じられる枝豆でした。

「これだけ楽しませていただき、新たな知識も習得できて、参加費5,000円は安いなぁ」と実感。私がガイドさせていただく「御所西エリアの豆ツアー」も、そんなふうに感じていただけたらいいなと思いました。

ゆうき農園にご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございました。

 

*そのほか枝豆についての様々なことを、豆なブログ「枝豆のこと」に書いています。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2024年 6月 15日

    のどかさん
    丹波の枝豆(黒豆)はよく知ってますがあちこちで枝豆生産さ豆探求者のどかさん全国尋ねられ今回八尾の体験ツアー一日満喫されましたね。恩智駅知ってます。生産者本当に頑張ってられる。ブログ何時も楽しませてもらってます。猛暑ご自愛ください。

      • Nodoka
      • 2024年 6月 15日

      高橋さん、いつもありがとうございます。枝豆、おいしいですよね。

      全国に400品種の枝豆があると云われます。そのすべてを網羅したいと思い、いろいろ食べていますが、品種を明かされないものも多く、カウントが難しい・・・

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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