豆は「しあわせ」のタネである

朝日新聞デジタル『telling,』に座談会記事が掲載

「世界マメの日」記念座談会の記事が公開されました

2月24日、東京で開催された座談会に登壇しました。その時の会話の一部が朝日新聞デジタルに掲載されました。

記事は、こちらから読んでいただけます。

矢野経済研究所さんが出された豆関連の気になるデータも掲載されていますので、よろしかったらご覧ください。

 

そして、私が最も印象的だったのは、豆消費の内訳です。

日本の豆消費量は年間約16万トンと推計されています。その半分以上が和菓子として消費されています。2020年、コロナ元年の集計データによると、57.6%もが和菓子消費です。

次いであんぱん・豆パンが21.1%。おそらくこの21.0%くらいは「甘い豆のパン」でしょう。

和菓子と甘いパンを合わせて、全体の3/4以上が消費されています。餡の6.6%まで加えると、実に豆消費の85.3%にのぼります。強いなぁ、あんこ。

私がふだん「豆好きな人を増やしたい」「豆を使う人を増やしたい」と動いていることは、この数字に0.00001%くらい影響を及ぼせているでしょうか? 和菓子消費が半数を越えるということは、数えきれないほど豆の種類がある中で、小豆・手亡豆が大半を占めるということ。その小豆や手亡豆も、おそらく半分くらいは輸入豆のはず・・・

データを見ていたら、自分のやることはこれからまだ、たくさんあると思い至りました。

 

掲載されなかったこと

この座談会は、日本豆類協会が主催して行われた座談会です。よって、協会の意図に沿う話が採用されています。私が対談の席で話した内容の一部も掲載していただきました。

載らなかったことで、伝えたかったことを豆なブログに書いておきます。

・国連で採択され、FAOが発信する「世界マメの日」は、節分やバレンタインデーのように、早く誰のものでも無くなって欲しい。誰もが、当たり前に知っている豆の記念日の一つとして機能するようになって欲しい。

・「世界マメの日」ロゴや資料は、誰もがダウンロードして使えるようにして欲しい。FAOのメッセージは日本語でも読めるようにして欲しい。

 ⇨ 「次から(個人でも、企業でも)誰でも使って良い」全国豆類振興会 広報PR委員長の藪光生氏が許可を下されました

・世間的な豆の使い方として甘煮が大半を占める。甘煮以外の、食事として食べる豆料理の普及が必要。

・若い人を意識するより、豆に興味を示す40代以上を意識して使い方を伝えるのもアリ。30代くらいまでには手軽に使える豆製品を活用してもらえるよう紹介し、料理としての乾燥豆の活用は時間的に余力が作りやすい40代以上にご案内して、裾野を広げるよう努めても良いかも?

この会場で、藪先生から私は「豆アンバサダー」の称号をいただきました。藪先生こそ「豆業界の渋沢栄一」だと私は思っています。

座談会に参加して、まだまだ未来は遠いなと感じました。自分にできることしかできないけど、自分のやり方では広まらない、浸透しないということを痛感します。

みんなが手軽に使えて、豆のおいしさが伝わって、また食べたいと思うようなモノ、コト、場を増やしていきたいです。

とりあえず、明日は「あんこレッスンとぼた餅つくり」の会。北海道十勝産の小豆を使って開催します。

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コメント

    • 髙橋美恵子
    • 2022年 3月 19日

    座談会の記事読ませて頂きました。
    頑張るのどかさんに感激してます。
    いろんな出来事があり心痛む昨今身体に気を付けて活動してください。

      • Nodoka
      • 2022年 3月 20日

      髙橋さま 掲載記事を読んでいただき、ありがとうございます。

      たった一人で、何ができるのだろうと思ってきました。この座談会で皆さまとお話しさせていただいたおかげで、背中を押してもらった気がします。

      大きなことはできないから、小さなことを長くやり続けます。温かい応援が心強いです

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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