お彼岸とぼた餅
お彼岸
春分の日。本日、彼岸の中日。
その昔、意味などわからずに食べていた「ぼたもち」と「おはぎ」、牡丹の花が咲く春に作るのが「ぼたもち」、萩の花が咲く秋に作るのが「おはぎ」と呼ぶのだと知ったのは大人になってから。粒あんが「ぼたもち」で、こしあんが「おはぎ」かと思い込んでいた頃もありました。
ぼた餅に関しては、ボタ山の「ボタ」が積み上げられた姿と似てるからという説や、仏様の頭についている丸の集合体(螺髪/らほつ)と似てるから「ブッダ」が訛って「ぼた」になったのではないかという説も。
子どもの頃は、母が作る「みそ汁椀くらいデカイぼた餅」を食べていました。だから、デカイのが「ぼた餅」で、品よくちっこいのが「おはぎ」と思ったことも‥‥
お彼岸は、あの世とこの世が最も近づくときだそうです。ご先祖さまが帰ってみえるから、豆のごちそうであるぼた餅をお供えする。好いことですね😃
お彼岸とお盆と、ご先祖さまの帰省は年3回? コロナの影響を気にせず帰還できるから、いいなぁ‥‥
あんこ作りの会開催
3月19日、お彼岸のタイミングに合わせて、以前から豆トモさんよりリクエストのあった「あんこの作り方」をレクチャーし、お彼岸に合わせて「ぼた餅」作りと、春を代表する和菓子「桜もち」作りをしました。
今回は6名の方にご参加いただき、皆さんと一緒にあんこを満喫しました。
・小豆の洗い方
・あんこ作りの手順
・渋切りについて
・「小豆の声に耳をすます」こと
・「おいしゅうな〜れ」のタイミング
・砂糖の使い分け
・初めての人もうまくいく餡作りのヒント ・・・豊富な失敗経験を経て話せること、加減とあんばいなど
・ぼた餅の “半殺し”
・道明寺粉おどろきの調理法 ・・・初めて ”レンチン” で作りました
・あんこ活用 あずきミルクと、あんトースト試食
参加者の皆さま、楽しい時間をありがとうございました。
あずきの効用
自分では「好きだから食べる」くらいに思っていたあんこ、参加者さんから健康についての話が聞きたい、との声をいただきました。
小豆の効用と聞くと、一番に浮かぶのは藪先生から教わった「小豆は冷え性を解消する」という話。
正確には「冷え性が気になる方は、小豆を毎日食べてみてください。あんこのような甘いのが苦手なら、甘くしない茹でただけの小豆でもいいです。紙コップ半分くらいを半年も続けたら、冷え性が気にならなくなります」2017年10月 藪光生氏 談
あずきミュージアムの本には、「あずき健康食 昔からの言い伝え」として、●母乳の出を良くする ●むくみをとる ●二日酔いに良い ●脚気を防ぐ ●夜尿症を治す などが載っています。
小豆、あんこ、日本人の味覚と切っても切れない間柄。味蕾(みらい/舌にある味覚センサー)には、甘味・苦味・塩味・酸味・辛味・渋味などとともに、餡味を感じるツボがそなわっているのかもしれません。笑
日本の豆消費の85%が、和菓子・あんパン・あんこで占められているのですから‥‥
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