大豆栽培・・・天候と虫喰い
大豆畑へ
友人と京都市左京区の山間部へ。この夏からお世話になっている「百井夢農場」さんに、大豆の様子見と収穫に伺いました。畑の一畝をお借りして種をまき、花がついたところを見たあとは‥‥ お任せしたまま気になりながら、2ヵ月以上たってしまっていました。
涼しい山間には秋が一足早く訪れて、大豆の葉っぱも紅葉しかけていました。葉っぱをよけて大豆の莢(さや)を見てみると‥‥
きれいに育っているものもあれば、未成熟なまま虫に食べられたもの、枝豆までは育って虫に喰われたもの、オモテはきれいなのに裏は虫喰いだらけのもの、2粒、3粒の豆のうち1粒、2粒虫喰い痕を残すもの‥‥
要するに私たちの大豆は未成熟か、虫喰いが大半でした。
枝豆として食べられそうな豆は限りなく少なくて‥‥
土地だけお借りして、良く言えば「無農薬栽培」で育った大豆。正しく言うと、充分な世話もできぬまま、いわゆる野生の大豆が畑に一畝残っていました。
大豆の収穫
虫喰いの葉っぱを切り落とし、しっかりと根を張った大豆を引っこ抜いて、食べられそうな実だけを収穫し‥‥
1株は根っこをつけたまま、U子ちゃんの持ち帰り用に。
その他の18株はすべて実を穫って、畑の脇に集めて残してきました。
帰りのクルマの中で、U子ちゃんと反省会。
手間と愛情をかけないと作物は育たないこと、無農薬で豆を育てることがいかに難しいことなのか、タネをまく時期はいつが適切だったのか、肥料はどうなのか、‥‥
私たちの収穫した大豆をぜんぶ集めて乾燥させたとしても、おそらく市販の100円分にも満たないだろうと思いました。
大豆の莢には、ちゃんと茶色いうぶ毛がはえています。
中に痩せっぽちの実が2粒、3粒入っています。
喜びたいけど、素直に喜べない微妙な収穫となりました。
収穫した大豆の袋から、帰りにU子ちゃんがガサッと一握り、私にも枝豆を持たせてくれました。
豆ラボの「猫の額」で育てる大豆は、年々貧そうになります。同じ鉢で育てると、きっとダメなんだよなと思って、ほんの2莢、3莢を収穫したのが10月半ばのことでした。
豆や野菜を育てて生計をたてることは厳しいことなのだと、わかっていました。百井の農場で大豆を育ててみて、あらためてその思いを強くしました。天候と病虫害とTPPと‥‥
生産者さんが豆を作り続けられる世の中でありつづけてほしいと願います。
今年の北海道産の豆は不作だと聞きます。来年も作っていただけるよう、私は自分の周りの人たちに「豆はおいしいよ。一緒に食べよう」と、声をかけ続けます。
この記事へのコメントはありません。