豆は「しあわせ」のタネである

12月8日、小豆の入った「お事汁」を作りました

年神様をお迎えする「お事始め」

小豆の力』の加藤淳先生の本で知りました。P33ページに

小豆、鶏肉、大根、ごぼう、人参、里芋、焼豆腐などを味噌仕立てで煮込むおこと汁は、12月8日のコトの日に食べる習慣がありました。この日は事始め、または事納めとも呼ばれ、「ことはじめに食する」という意味から、おこと汁と呼ばれるようになったといわれています。これもまた寒い冬に体をしんから温めてくれる役目を果たしました。

と記されています。

 

「事始め」「事納め」「おこと汁」、気になって自分でも調べてみました。

12月8日は、コトノカミ(年神様)をお迎えするために年越しの神事を始める日として「御事始め」「事八日」と呼ばれます。

*関東では12月8日が「御事始め」、京都(関西)では12月13日を「事始め」とし、祇園の舞妓さんや芸妓さんが師匠やお茶屋さんに鏡餅を届けて新年の挨拶をする日でもあります。

*地域により異なることもありますが、一般的に「年神様の事始め」は12月8日、「事納め」は翌年の2月8日とされているようです。

 

豆ラボのお事汁

お事汁の中身は? 初回は植物性で作ることに。身体を温める根菜汁を思い浮かべました。

お事汁の味は? 味噌仕立て、とあったので、昆布出汁の自家製(ラボ製)味噌にしました。

 

小豆、大根、人参、ゴボウ、さつま芋、こんにゃく、ネギ‥‥土から芽を出し、実りをいただく植物を鍋でぐつぐつ。

小豆は加藤先生に敬意をはらい、北海道産の新物をチョイス。

これで合っているのかなぁ? コンニャクは事情により糸こんの結びこんにゃくです。

合っているとは思いませんが、いいのです。料理はその家ごとの台所まかせで‥‥(^^)

 

 

豆ラボの「お事汁」、盛付けはやっぱり小豆が主役。

大根、人参、ゴボウ、さつまいも、糸こん、あずき、‥‥味噌仕立てでおいしい(^^)

あずき、人参、さつまいも、あずき、大根、糸こん、ゴボウ‥‥ 健康イメージで合わせた玄米ごはんが、よりヘルシー感をアップしてくれます。

 

お事汁、具材をぜんぶ食べ終えて、野菜の栄養がしみ出したお汁を飲み進めると、思ったとおり、小豆がたくさん残っています。

ふふ。お事汁って、最初から最後まで、あずきなんですね〜。

小豆に始まり、小豆に終わる。

お事汁って、あずき汁なんだ〜と思いました。

 

たくさん作ったので、今日は豆や野菜にみその味が沁み込んだ「お事汁」をいただきます。

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  1. 2021年 9月 14日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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