豆は「しあわせ」のタネである

甘くない「色つきの豆パン」試作

色つきのパンづくりを習いました

「甘くない豆のパンを作りたい」の続編です。2月2回目のパン教室。今回は、レッドキドニー、黒千石、グリンピースを使うことにしましました。

昨年12月末に今ひとつだった「黒豆の煮汁で色つきパンを作る」試みのリベンジです。

あのパンもおいしかったけど、イメージした赤ワインパンのような色つきパンにはならなかったのです。黒豆煮汁では焼く前の生地には色がつくけど、焼き上げたら「こんがり焼き色」のパンになって、生地に見た「うっすら黒豆色」は飛んでしまった感じに。

黒大豆とりんごコンフィチュールを入れて、ふかふかの三つ編みリースパンは美味しかったのです。パンとしては上出来、サイズ感からして売価 500円くらいの印象でした。ですが、私の目的は果たしていない・・・

で、リベンジ。

 

豆の粉を混ぜてみよう

煮汁では色が出ないから、紫芋や抹茶パウダーの感覚で粉にしてみようと思いつきました。

レッドキドニーと黒千石をチョイス。色がつきやすいように、調理してもしっかりと色が残る豆を選びました。

▲ レッドキドニー 水洗いして中弱火で15分、弱火でさらに15分、南部鉄のフライパンで乾煎りしました。

▲ 黒千石 水洗いして弱火で20分、乾煎りしました。豆は北海道訓子府町 石川農場の豆兄貴からいただいた豆です。

ZENBペーストのグリーンピース

これまで何度も丸パンに使ったことがあるZENBペーストも、比較対象に加えました。

豆パンを作るのに、何もせずに使える優れものです。

 

 

乾煎りした豆は、コーヒーミルで挽いて粗挽き豆粒にしました。

豆粉は水を加えてふやかして生地に混ぜました。

焼き上がり直ぐは、こんな感じです。

断面比較は、こちら

左から黒千石、グリンピース、レッドキドニー

黒千石とレッドキドニーはよく似た感じ。ZENBペーストは、おいしそうに色がのりました。

 

黒千石には緑色の粒が混じるから、断面や底を見るとわかるのですが・・・

▲ 黒千石の豆パン 内村先生のベストはこれ。ふかふかの中に、弾力があります。

▲ ZENBペースト グリンピースの豆パン 風味やしっとり感は、これがベスト。

▲ レッドキドニーの豆パン もっとも軽い食感、豆の香りがわかります。

 

豆を挽いたものを混ぜても色は出ない・・・ 雑穀のパンみたいな感じです。これはこれでおいしいパンです。豆が主張せず、食事パンに向いてると思います。でも、説明なしに「豆パン」と分かってくれる人は少ないかも・・・

どうなのでしょう? 世の人々に認められる豆パンは、果たしてどんなパン?

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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