豆は「しあわせ」のタネである

高塚の大豆畑

週末帰省

福岡での仕事を終えて、実家に立ち寄り。今日は朝から母と遊ぶ。

市が運営する近くの大衆浴場に行き、帰りは裏道、脇道を通り、実家が所有する田んぼの横を通ってみると‥‥ ホントならこの季節、稲刈りを終えた株が残るはずの田んぼには、青々と‥‥ 大豆が茂っておりました。

「え〜〜〜〜! なんで???」

「あぁ、大豆やろ。米より儲かるらしいよ」と母。

私が子どもの頃から稲と麦を植えていた田んぼは、人様にお貸しして、稲が育つ代わりに枝豆が実をつけております。なんか、ちょっとショック‥‥ 豆の探検家としてはうれしいはずなのに、幼少の頃からの田んぼは消えてしまったのね。

実家の農業を継ぐ者もなく、皆、家を出てしまっているから、文句を言う筋合いはないのだけど‥‥ さみしい。

 

勝手に収穫

父が逝き、いまは母がひとり家にいます。母は偉い。人を頼りにすることもなく、何でも自分でやって、ずっと回りの人たちの手助けをしてきた人。その母が決めたことに、誰も反対しません。

母は「1株もらって行こうか」と、大豆を根っこからひっこ抜いて‥‥

「え、勝手にとって、おこられんと? ネコババやん!」と言う私に、片目をつぶり

「ばぁちゃんがすることやから、○○さんは文句言わんよ」と。

朝風呂の帰り、ひっこ抜かれた大豆は、昼ごはんのあとに葉っぱを落として鍋に入っておりました。

朝穫り枝豆。本当は大豆にするはずの未成熟果だから、少し粒が小さめ。枝豆品種の枝豆ではないから、どうかな? と思ってつまんだ枝豆のおいしかったこと! 収穫仕立てで、うぶ毛もやわらか。

茹で上がりをパクパク何莢もつまみ食い。

 

田んぼ → 畑 → 田んぼ? 

我が家の田んぼ:通称「きんど」は、枝豆が青々していました。

大豆を収穫したあと、豆殻をすき込んだら土がよくなると聞いています。大豆畑は、田んぼにもどしやすいとも聞いています。このままずっと、何年も大豆を作ると輪作はあまり良くないはずだし‥‥ 来年、再来年は、また稲作にもどしてくれるかもしれません。

などという微かな期待を胸に、実家をあとにしました。

 

昼間の枝豆はいま、新幹線のパソコンの下で、スーツケースに収まっています。京都に戻ったら、ビールを飲もう。

母とあんこを作り、あずきミルク柚子とうふ(豆藤の)を食べて、枝豆も食べて‥‥ 今日も豆っぽい1日でした。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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